旅行記
2010/04 西吾妻山
名前だけではわかりにくいが山形県・福島県境にある2035mの山である。
2035mではあるが、スキー場のリフトが1800mまで達しているため、
非常に登りやすい。
しかし、豪雪の山であり雪が落ち着いてきてからでないと行けないので、
4月まで機会を窺っていたのだが、今回晴れが見込めるということで行くことにした。
雪深いこの地、夏であれば往復3時間程度であるが、
時間が読めないのでできるだけ早出するのが望ましい。
東京から朝一の新幹線で行っても登り始めるのは11時近くなってしまうため、
いつものように前夜泊で計画した。

さて、夜10時に郡山駅に到着し、車を借り、ロープウェイ駅を目指す。

泊まるのは宿代節約のため、
民宿「TOYOTAパッソ」(※1,000ccのガソリンエンジン付)である。
この民宿は自走可能なのが便利なところである。

ロープウェイの始発は8:20分と書いてあったのでゆっくりと寝ることにするが、
7時半くらいにロープウェイが動き出した音で起床してしまう。
急いで準備をし、8時の臨時ロープウェイに乗ることができた。

ロープウェイは往復1400円と高いのが難点。

ここから先はスキー場のリフトを3本乗り継いで上を目指す。
これはこれで楽でよいが、1本450円×=1350円掛かるのが難点。
しかし標高差で500m稼げるので利用しない手はない、
というかゲレンデを登るのはスキーヤーと正面衝突するので危険。
ちなみに下りは250円である。

半日券でも買って余った時間でスノボーやってもよいが、
今日は他にも行きたいところがあるのでパス。
スキーのリフトは速度がやや速く、滑走用具を装着していない状態では、
結構乗るのにコツが必要である。
でも減速運転してくれるので親切である。

どんどん標高を稼いでいく。

準備をしているとスキーヤーに奇異の目で見られるが、そんなもんである。
でも山スキーで入る人も多いらしい。

ゲレンデ最上部からは、
樹林帯に入り薄っすらと踏み跡があるのを追いかけていく。

こんな感じで、ホワイトアウトしたらかなり手ごわいとのこと。
今回はちゃんと視界があるので問題ないが、
完全ホワイトアウトしたらこれはGPSの支援が必要かもわからんね。

頂上近くまでいくと樹氷(?)が微妙に出てくる。
というか樹氷というか雪が積もっているだけっぽい気もするが。

頂上は樹林に囲まれて展望はないが、
冬は雪で樹林が埋まり、視界が開けるようになる。
しかし三角点はおろか、大きな頂上標識さえも完全に雪に埋没しており、
どこが頂上だかわからない。
GPSで三角点座標に一致する場所を見当をつけて歩くが、
そこが多少高くなっており頂上であることが推測できる以外、
特に何もないためよくわからない。

なかなかよい眺め。

磐梯山と桧原湖・松原湖。
なかなか鋭鋒であり、周囲にある湖と相まって、かなりかっこいい。
下にはグランデコスキー場。
福島側から山形側まで横断するのもかなり面白そうであるが、
足が確保できないのが難点。
公共交通では行きにくいし、車だと下山後の車の回収に難儀するはず。

豪雪の飯豊山はまだ真っ白になっている。
飯豊山は少なくとも2泊3日以上を要するので、
GWみたいな日程の余裕があるときに行ってみたいが、
GWだとバリバリの雪山で、縦走だとしかもロープが必要なレベルらしい。
こりゃ無理だ罠。

避難小屋である西吾妻小屋。
なかなか良い感じの小屋で宿泊には適する。
夏は樹林に囲まれ展望はないが、冬はやはり展望が得られる。

内部はこんな感じ。
備品は掃除用具と汚れた銀マットが2枚。
こういうところで1泊したら面白そうである。
でも夜はまだマイナス10℃くらいまで冷え込みそう。

吾妻神社。
なかなか良い立地である。
雪が眩しい。

山スキーヤーが1人上がってきた。
僕が福島側のグランデコスキー場から上がってきたと思われてびっくりされた。
簡単に情報交換する。

ゲレンデ最上部まで戻ってくると、おっさんに話しかけられる。
「もう頂上までいってきたのか?」とのこと。
たしかに2時間しか経ってない。
深雪で4〜5時間は掛かるだろうと覚悟していただけに拍子抜けであった。
これなら前泊する必要なかったかも。
まぁ早い時間帯の行動は安全にも繋がるので、よしとしよう。
帰りはスキー場のゲレンデをシリセードで滑走するが、
後から見るとソリは禁止であった。シリセードはOK?
シリセードでも結構なスピードが出る。
しかし舵はまったく効かないのが難点。
ゲレンデでも交通の世界での大原則「速いやつが回避」が適用されるので、
後から高速で滑走してくるスキーヤーに回避をお願いするしかない。
最後の1つ分のリフトは行くときに下り券も買ってしまったので、
リフトに乗ることにする。
で、ロープウェイに戻ってくる。
まだこの時間だと下りを使う人は少ない。
結局アイゼン・スパッツ・レインウェア等は使わず、ただのボッカの訓練だった。

なかなかいい感じの道路だ。

米沢市街から見た西吾妻山。

板谷峠。
鉄ヲタで知らないものはいない(?)くらい有名な峠で、
最急勾配38パーミル、通常勾配33パーミルで幹線としてはかなり急勾配。
パワーのある山形新幹線はらくらく通過していくが、
近年までスイッチバックが残っていた。

同時に豪雪地帯ということもありスノーシェッドがある。
ダイナミックレンジ±2EV(16倍)

30分くらいぐだぐだしたが結局列車が通過することはなかった。
残念。
ダイナミックレンジ±2EV(16倍)

なかなか良い感じの写真撮影ポイントっぽい。
速度標識が3つあり、もっとも高いのが新幹線車両に適用される。
標準軌で幅が広いのが印象的。
ダイナミックレンジ±2EV(16倍)
どうせ275km/h対応車両を使うんだから、
2段ギアにして、低速ギアはギア比を2倍にすれば、
最高速度は160km/hくらいになるものの、加速力が2倍になってかなりお得?
加速度は3.2km/h/sくらいまでいけるか。地下鉄並みの加速度だ。
33パーミル上の上り勾配でも、2.0km/h/sの加速度で起動することができる。
でもギアをかますことによるロスがあるのでダメだろうな。

福島スカイパーク。
800mの滑走路を持つ軽飛行機用の飛行場である。
桶川飛行場が600mなのでだいぶ立派な感じ。
福島市の至近なので、成田便とかあれば面白そう(需要なさそうだが)。
朝イチの国際線に乗るには空港リムジンバスで朝3時発とかになるが、
飛行機なら朝6時出発でもOK。
新幹線代を考慮すれば運賃1万円でもいけそうな感じ。
でも成田の発着枠にそんな余裕がないのでダメそうではある。
写真の文字は、「FUKUSHIMA IIZAKA」

航空機も展示されていた。

磐梯吾妻スカイライン。
最高標高1620mに達する有料道路で、火山帯を走るために非常に眺めがよい。
さらに豪雪地帯のため開通直後は高さ4mほどの雪の壁の間を走る。
結構な斜面を横断しているところもあり、
雪の壁が雪崩になって崩壊しないか不安なところである。
眺めが良いが、硫化水素のために駐停車禁止のところもある。
自転車の人も多く居たが、自転車だとこのへんの通過には苦労しそう。

吾妻小富士。
駐車場からは5分ほどで火口の淵まで登れる。
なかなか良い感じである。
これは蔵王の御釜とともに、航空機から見ても明らかに分かる地形で、
羽田⇒千歳便であればおなじみの景色である。
むかし航空機から見たことがあり、
是非地上から行ってみたかったので、大変満足である。

雪の回廊。
開通直後限定である。両側は4mくらいの壁になっている。
誰かが無理して攀じ登った形跡があってわろた。

あとは新幹線で一気に帰還。
臨時の「やまびこ」であったが、臨時でも新幹線は速い。
郡山から大宮までは57分。
宿代に新幹線代、有料道路代にリフト代と高かったが、
山に空港に峠にと、色々行けて大変満足。
公共交通で行くとちょっとした寄り道ができないのが確かに難点である。

参考
航空機から見た吾妻連峰。
山形県と福島県に跨る大きな山塊ではあるが、はっきりとした主峰は持たない。

航空機から見た吾妻小富士。
ひとめでそれとわかる地形が印象的。
横切るスカイラインもはっきりと確認することができる。