旅行記



2009/12 


上高地


※閉山中の上高地です。
 観光ではありませんので、検索などして辿り着いたかたは、
 安易に真似しないよう、お願いします。
 冬の上高地は、1500mの冬山です。


上高地の観光シーズンは4月下旬から11月中旬である。
それ以外は、上高地にアクセスする県道が閉鎖され、徒歩での入山を余儀なくされる。
しかし冬の厳しい気候による樹氷などの美しい光景、
そして観光客が居ない無人で静寂の上高地を求めて、冬山経験者が入山するようである。

冬山としてみれば、入門者レベルではあるが、標高1500mの北アルプスである。
普段の天気は悪く、吹雪けば厳しい状態になる。
今回、冬型の気圧配置が緩むということで、晴天を期待して行って見ることにした。




中央道を安全速度で疾走する。
南アルプスや八ヶ岳など、
いろいろな山が見えてその状態がわかり非常に参考になる。




沢渡(Sawando)に車を停めて、
タクシーで上高地への入り口である釜トンネルまで行く。
釜トンネル入口は国道が狭く駐車スペースはまったく無い。
自転車とかなら可能かもしれないが、自転車ならそのまま上高地まで行くよ、って話だよな。
タクシーは2800円だが、別のパーティと相乗りして1パーティ1400円。
こちらは3人パーティなので1人500円以下。バスよりずっと安い。




釜トン入口。いざスタート。




内部は真っ暗である。
ヘッドランプがほしいが、非常口等の明かりはついており、
最悪ヘッドランプなしでも歩けるであろう。
11%の登り勾配は歩くのはけっこうきつい。
延長1320m。内部でカーブがあるので真っ暗になる区間もある。




釜トンネルが現実と幻想の境界線。
ここから静寂の上高地となる。
除雪はされており、凍結箇所はあるもののほとんど問題なく歩ける。
意外と雪が少ない。
昨年同時期の報告を読むと、もっとたくさんあったのだが。

大正池から眺める穂高連峰。
実際には最高峰の奥穂高岳(3,190m)は見ることができない。
しかし美しい。
さすがに雪の北アルプスは格が違うな。
雪の照り返しが極めて明るく、ダイナミックレンジが不足するのでHDR撮影となる。

ダイナミックレンジ2±EV(16倍)



帝国ホテル。1泊2万以上するので手が出ない。もちろん営業はしていない。




釜トン入口から上高地バスターミナルまで6km。徒歩1時間半。
楽勝である。




無人のバスターミナル。夏の喧騒が嘘のような静寂に包まれる。
車両が通った跡はある。管理用車両であろうか。



全ての建物は完全に閉鎖されている。
雪で埋まるのだろうか。窓は完全に板でふさがれている。




無人の河童橋。
普段であれば観光客でごったがえしているだろう。
逆にこれだけ静寂なのが不思議な感じがする。
聞こえるのは、梓川が流れる音だけ。

1人が橋にいるがこれは友人である。



定番の撮影ポイントから。
予想通り冬型が弱まり、普段の毎日の吹雪の中から奇跡的に穂高岳が姿を現した。
しかしここまで綺麗に見えるとは思わなかった。




HDR
このくらいの輝度差ならば、アンダーで撮って暗部を持ち上げれば十分な気もするな。



ワイドで撮るとこんなん。



早速昼食にする。
インスタント麺・カレーなど豪華な食事である。
今回は標高差は200mくらいなので重い食料を持ってきても全く問題ない。
気温は0℃ジャストくらいだろうが、ずっと座っているとだんだん寒くなってくる。

途中で大装備を背負ったパーティが歩いてきた。
どこに行ったのか聞いてみると徳沢(上高地から7km)だという。
徳沢は山小屋が限定的に通年営業しており、
それなりの装備があれば宿泊することができるほか、
巨大なテントサイトがあるのでテント泊にも適する。
たしかに余裕があればやってみたかったが、
マイナス10℃に達するであろう場所でテント泊はなかなか勇気がいる。




だいぶ撮影も食事も満喫したので、戻ることにする。
帰りは梓川の右岸側を通る。

ウエストン碑。
写真を見た後実物を見るとガッカリ感がかなり強いスポットであろう。
写真は友人の卓越した撮影技術と情熱により立派だが・・・。





帝国ホテルの脇に出る。
ここからは往路を戻る。




帰りも暗黒の釜トン内を歩く。
トンネルから出ると国道である。
幻想郷との境界から戻ってきた。
(渓谷なので幻想峡?か)

トンネルの入口にはマニアックな解説があってわろた。
技術的資料は探すのにかなり苦労するのである。





帰りはまた2人組のパーティとタクシーを相乗りする。
片道1400円。やはり激安わろた。




PowershotS90 ISO640 F2 1/50s
さすがにISO640だと画質は悪いな。
暗いとピントが合わないのでMFにするのをすっかり忘れていた。


帰りは松本の市街地で夕食とし、その後中央道を帰還。
帰宅時間22時。
朝4時起床だったので大変眠い。
日帰りの山行は結構つらい。
今度は泊まりか、せめて前夜泊にしたい。
美しい北アルプスの雪山には登ってみたいが、あまりにも難易度が高すぎる。
それなりの技術でいける西穂山荘あたりに今度は泊まってみたいな。


無事に帰還。
大半の写真は友人撮影、多謝。
撮影機材
Nikon D80 16-85mm
OLYMPUS E-P1 14-45mm






参考
奥穂高岳から見た上高地。
梓川のごく一部以外は森林になっており見通しは悪い。




左右は山、下流は渓谷に挟まれ、
トンネルがなければ山を越えるしかない場所なのである。
むかしの人は徳本峠という峠を越えて上高地にアクセスしたとか。