旅行記



2009/12 四阿山


四阿山(2,354m)


群馬県と長野県の県境にある山である。
山麓には高原と牧草地が広がる。

「雪山登山ルート集」には記載が無いが、
スノーシューで行ったという報告も多く、地形としても急峻ではない。
通常の冬山登山としては楽勝でいけるだろうと考えた。
天気も、日本海側気候区と太平洋側気候区の境界となるので、
弱い冬型の気圧配置であれば降雪にはならない。
(季節風の吹き出しが強いときは雪雲が掛り吹雪となる)
前日にtenki.jpの山天気で高度2000〜3000mの風速が、10m/s以下であればよいと考えていた。
(数字には明確な根拠は無い)
実際には冬型になると結構荒れるらしく、撤退したという記録も散見される。

天気予報で前日に確認してみると、全国的に高気圧に覆われ日本海側も晴れの予報。
というわけで、行くことにした。





早朝の上信越自動車道をいく。
浅間山が綺麗




登山口付近の道路はすぐ手前まで冬季閉鎖になっている。
もうそんな時期なんだな。実際に凍結箇所もあった。
(徐行で通過した)



登山口。
ここからはコースタイム上では約5時間の行程。だがトレースが薄く、ラッセルに苦労しそう。




方向指示板は完備。



遠くにある一番高い山が四阿山。トレースなし。あそこまで延々ラッセルか?



牧草地が広がる。牧草地の中は通らないでくれとのことである。
通れるなら、ソリがあれば滑走できて大変面白そうだが。




しばらく行くと樹林帯。
トレースがなくラッセルに激しく苦労する。膝くらいまでのラッセル。
前進に2倍くらいのパワーを要求される。



北アルプスがかなり綺麗に見える。
今日なら剣岳も快晴かも。1月に1日くらいしかない貴重な快晴日である。
北アルプスは北(写真右側)へいくに従って白い雪のラインが下がっていく。
日本海に近いほど降雪量が多く、ゆえに森林限界が下がっていく。
森林限界以上では白くなるためこう見える。
(樹林帯は多くの積雪がないと白くならないので12月では黒く見える。)




だんだん標高をあげると木が少なくなってくる。



かなり明るくて眩しい。
ISO80 1/1600s F5.6くらいとなる。
普通ならサングラスがないと厳しいが僕はいつも何故か大丈夫である。
紫外線については、コンタクトレンズで99%カット(約7段減)ではあるが、
コンタクトのない白目の部分からも紫外線が侵入することを考えると、
目の露出部分に対するコンタクトの比率は3/4くらい。
つまり74%カット(約2段減)か。
目が焼ける心配は、多少はあるが問題ない範囲だと思う。




岩稜帯となる。
こういうところは、自分の足跡が残らないので帰りに道を失う可能性があり怖い。
ほかのトレースはないので道を失うと即ち「道迷い」となってしまう。それは怖い。
というわけでガリガリと足跡を付けて、道を失わないようにできるだけ直登するラインを選んで登る。



山頂直下は急斜面だが(それでもたいしたことはない)階段になっている。
なお、この程度であればスノーシューでも問題ないレベル。
全体的に急斜面はなく、すべてスノーシューで通過が可能と考えられる。



山頂には、長野県側に信州祠と、群馬県側に上州祠がある。
信州祠はちょっとくたびれている。



浅間山が噴煙を上げている。
標高1000mくらいの田んぼも真っ白になっているので気温は低そう。
空気が澄んだもとに富士山も見える。
北アルプス・中央アルプス・南アルプス・八ヶ岳・富士山など、
日本の2800m以上の山岳地帯は全て見渡すことができる。
白山(2,702m)は北アの影になっているので見えない。
奥秩父(2,601m)・日光山塊(2,578m)もみえているので、
白山を除けば2500m級以上の山は全て見えていることになる。

日本の山塊(標高順)

富士山・富士山      3,776m
南アルプス・北岳     3,193m
北アルプス・奥穂高岳   3,190m
中央アルプス・木曽駒ケ岳 2,956m
八ヶ岳・赤岳       2,899m
白山・白山        2,702m
奥秩父・北奥千丈岳    2,601m
日光・奥白根山      2,578m




湖が見える。



赤城山とか群馬のあたりがよく見える。






先月行った国道292志賀高原もそうだったが、こういう草原になっているところが多い。



とりあえず昼食とするが、だんだん寒くなってくる。
気温は低い。高度1400mでゼロ℃だったのでここはマイナス6℃くらいか。
手袋を外すと急激に指先が冷たくなってくる。
運動している間はいつもの軍手で対応していたが、冬用グローブを取り出して装着。

デジカメの電池については撮影枚数が少ないこともあり問題なし。
アクエリアスも、糖分が高いので凍らない。
(普段は2倍希釈して持っていくのだが今回は売ってるままの濃度である)



まっしろ




360度の雲1つない大展望。
風は多少あるが、問題ない。
冬なので空気が澄んでいてかなり良い感じ。



左は上州祠。山頂の隣になりここが山頂。




帰り道が不安(トレースを辿れるのか)というのもあり、30分ほどで下山。
雲が出てくる気配はまったく無いのが助かる。
雲があったら撤退であった。




どんどん下るが膝くらいのラッセルだと下りでもパワーを要する。



無事に下山。




帰りは上信越道で帰還。
軽井沢付近は奇岩が多く、面白い。
このあたりは溶岩台地が侵食されて残ったものらしい。
面白そうなので今度登ってみようか考え中である。
山小屋はないが、宿泊に適する避難小屋はあるようだ。



無事に帰還し、ついでに運転免許の更新をしてくる。
山行くと帰りが早いので、午後の時間は有効に活用できるのが嬉しい。

免許の更新後、すがすがしい気分で空を見上げるときれいな飛行機雲を曳いて飛行機が飛んでいた。





参考

上空から見た四阿山(左奥)と浅間山(右)
浅間山は噴煙が上がっている。