旅行記



2009/11 越後駒ヶ岳




越後駒ケ岳(2003m)は、新潟県にある山である。
豪雪地帯にあるため、冬季は猛烈な雪のため登頂は困難を極めるが、
豊富な残雪により春季の登山が盛んである。
今回は、日帰り定番の山をあえて1泊で楽しもうということで、
避難小屋宿泊で計画をした。



いつものように登山口まで前日夜に移動して幕営。
移動途中の国道352号から、
月夜に照らされて雪で真っ白になっている駒ケ岳が見えてビビる。




登山口である枝折峠(Shiori_Pass)は標高1050mとかなり標高が高く、
夜は冷え込むことになる。
寝袋2重+毛布でぬくぬくで眠ることとした。





翌朝8時に比較的ゆっくりめでスタート。
避難小屋ではコースタイム6時間の行程で、
時間は余裕であるが、10kg以上のボッカがかなり堪える。






そして目的の駒ケ岳ははるか遠くに見える。
この枝折峠からの登山道は、
登山口から100%景観が得られ(木が冬枯れする時期限定)、
どこまで進んでいるかがよくわかるが、あまりにも遠くに見えるのでなんとも。






置くただ巫女(←1発変換)は、まだ朝なのか霧で覆われていた。





しばらくして旧の街道である銀の道と交差する。





神社も設置。もちろん豪雪対応。





小型機が飛行していた。




三角点。





しばらく進むと標高1350m地点で分岐に出る。
冬季は、標高250mくらいの駒の湯手前から登ってこなければいけない。大変だ。




暑いので服装を調整。防寒着はめっちゃかさばるのが難点。

背景は雪で覆われた駒ヶ岳。あそこまでいくのか。



基本的に尾根沿いで、危険なところはない。




残雪期も気をつければ十分いけるだろう。











小屋の直下だけは急勾配になっている。





基本的に平坦なルートであるが、
山頂直下には鎖場もあり、それなりに注意が必要である。

装備について
雪山登山ということで完全な雪対応装備が原則である。
しかし新雪が積もっただけでありどのような状況か不明だったので、
完全装備でいくこととした。
装備
・アイゼン(10本刃!)
・ピッケル(50cm)
・ザイル(5mm×15m)
これに更に避難小屋対応装備
・飲料水(アクエリアス)2L
・調理用水(水)2L
・寝袋
・ガスコンロ
・ガスカートリッジ(250g×3)
・食料3食分
が追加されて非常に重い。


特に水場が不安だったため、調理用水もボッカになり大変であった。
水場は秋以降は枯れるが、さとりて小屋周辺に雪がなかった場合には水が調達できない。
寝袋についても避難小屋なので当然持参である。
気温を鑑みればもう少し暖かいやつが必要だが、
そこはペットボトルにお湯を充填して「湯たんぽ」を作ることで対応。
しかし湯たんぽ作成には多量の燃料が必要なので、これらも加算されることになる。





小屋に到着。
1時である。所要5時間。
コースタイムは5時間50分だったので、予定より速かった。




避難小屋は、既に管理人が下山しており、完全に冬季開放モードに入っている。
猛烈な豪雪のため、2階から出入りすることになるが、
この2階の出入り口も埋まっていることが多く、
高さ14mのアンテナを目印に小屋を発掘しなければいけない。
掘り出すのにスコップで2時間掛ったなどの報告もある。
ピッケルでもある程度代用にはなるようだが、スコップがないとかなりきつい。

とはいえ、まだ積雪20cm。
2Fから出入りするのは高低差があって怖い。
難所の鎖場や岩場よりも一番の難所である。





ちなみに今回から機長のデジカメ(E-P1)の、
強力な外付けフラッシュを導入したため、広く暗い室内でもかなり明るく写すことができる。
光量は通常の内蔵フラッシュの10倍程度。
ただしいちいち取り付けなければいけないのが難。






定員30人のスペースを独占!





1階はこんな感じ。





水場はちゃんと生きているようだ。これで水には困らない。
持ってきた調理用水2Lは、ボッカの訓練だったな。










とりあえず時間があるので頂上へ。
それなりの勾配だが雪は腐っておりアイゼンは不要。
頂上からは360度の展望。






こんな感じ。





頂上。標高2002.73mの1等三角点がある。





激しく逆光。
ダイナミックレンジ±1EV(4倍)なのでこのくらいの逆光は何とか大丈夫。





大展望。




中ノ岳がすぐ近くに見える。
あちらの稜線はかなり細く、難易度は高そう。
中ノ岳避難小屋の形がよくわかる。


OLYMPUS E-P1 600mm相当 ISO250 F8 1/1600s








大展望





嫁も持参。











下界の温泉(大湯温泉)が見える。





こっちは奥只見の銀山平。





奥只見湖





満喫したので下山する。
スリップに注意。




早速メシタイムだ。
避難小屋なのでもちろん自炊で夕食を作る。
ラーメン・うどん・すき焼きなど豪華なメニューとなる。




うまい。





日が暮れてきた。





こんな感じ。





既に日は落ちたかな。





小屋の中の就寝スペースは15畳ほどで、
がんばれば40人くらいはいけそうだが、
快適なのは10人くらいまでであろう。
今回は、なんと2人での貸切なので超贅沢である。
個室を1パーティで貸切というパターンは結構あるが、
小屋を貸切というのは初めてであった。




毛布と銀マットは備え付けであるが、
避難小屋であることを鑑みれば、
無いことを前提として装備計画を立てたほうがよい。



湯たんぽを作成する。
なべで何回も分けて熱湯をつくり、ペットボトルに注ぐ。



携帯の電波も通じるので、天気予報を取得。明日も降水確率10%の晴れのようだ。





日が暮れたので、
やることがないのでとっとと寝ることにする。
ヘッドランプが必要だし。

19時就寝。
湯たんぽがあったかく、寒い感じはまったくない。
毛布でいうと数枚分相当以上の効果があるように思える。



夜起きてみると満天の星空であった。
下界の夜景が見える。




朝は6時起床。11時間睡眠。
11時間寝ても眠いのはいつものことである。

東方向を向いている小屋の出入り口からは日の出が見える。





朝日に照らされる。





同じく。





隣の山の山頂から日が昇ってきた。

ダイナミックレンジ±1EV



朝焼けをみつつ贅沢な朝食。
朝のメニューは、やっぱりラーメン。
お湯を沸かすだけで作れるので楽勝である。

手洗い洗顔に、湯たんぽの残り湯が使える。
まだ40℃くらいあり貴重な温水である。







気温はマイナス5℃といったところか。
多少寒いが、問題があるほどではない。








日が上がってくると小屋がかなりきれいに見えるようになってきた。





最後に掃除をして、現状復帰をして撤収。





飯を食って、片付けて掃除をして撤収準備をして、なんだかんだで時間がかかる。
8時に出発。もう一度頂上までいく。






頂上は360℃の展望であるが、
日の光の角度がかなり違うので違う景色が見れる。







上越新幹線浦佐駅と関越道。
道路を走る車まで見ることができる。
高速道路を100kmhで走行する車は、かなり低速だ。
もし新幹線が通ったらどのくらいの速度に見えるのか。
ちょっと興味があるところである。

OLYMPUS E-P1 600mm相当 ISO250 F8 1/1000s







隣の八海山も、避難小屋まではっきりと見える。
また、遠くの利根川源流の丹後山避難小屋も見えた。






この雪の斜面はいい感じに滑走できそうだな。





さすがに600mm相当の望遠はすごい。
しかしシャッター速度は少なくとも1/500より速くなければならず、
開放時にF5.6なので、ピントを考えるとF8くらいまでは絞りたい。
とすると快晴の昼間での使用が最低条件となる。
曇り空ではISO400程度まで上げなければならずかなりきつい。
ちなみに450mm相当で良いなら絞りはF5.6、
シャッター速度は1/300以上となって、1段分くらい敷居は下がる。
140mm相当で良いなら、手持ちでも十分OKだ。


ちなみに駐車場を見ると車が計5台まで増えていた。
ということは、少なくともわれわれを含めて4パーティはあがってくるはずだ。










さすがに人気の山とはいえ、冬山である。
なかなか登ってくる人は少ない。
基本的に日帰りの山なので、みんな日帰りであった。


すれ違うと、さすがにこの時間に下る人にびっくりして、「早いですね」と声を掛けられるが、
「小屋泊まりです」と言うと更にびっくりされる。
そりゃそうだ。






車まで戻る。
疲れた。戻りは1時半。だいぶペースが速かった。





国道352号は、そろそろ冬季閉鎖である。
冬季閉鎖になると、標高360mの駒の湯から登らなければいけないので、
かなり大変な登山になってしまう。
そういう意味で、よいタイミングであった。







その後、麓の温泉であったまる。
1kg中の析出量が20mgくらいで、沸出温度が38℃なので、
ほとんど湧き水と変わらない。






下界からは越後駒ヶ岳が綺麗に見える。

OLYMPUS E-P1 140mm相当 ISO200 F6.3 1/400s

ちなみにE-P1はベース感度がISO200。



600mmで撮影すると小屋が見える。

OLYMPUS E-P1 600mm相当 ISO250 F8 1/500s




帰りは高速道路で無事に帰還。
総走行距離400km前後。燃料消費量25L前後。
2泊でこれだけ遊んでも全旅費1万円掛ってないのはすごい。