旅行記
2009/10 北岳
北岳は日本第2位の高峰である。
実は僕は去年にも登っているが、
友人がぜひアタックしたいとのことで、行くことにした。
同じ山に同じ時期に2回もいくとは俺も物好きだな、と思ったら、そうではなかった。
前回とは全く異なる、雪の3200mを踏むことになったからである。

登山口ではなくマイカー規制の起点となる夜叉神(やしゃじん)で、
まずテントを張って幕営する。
ここは国立公園の範囲外なのは事前に確認済である。
夏用寝袋では寒いのは分かっていたので、家から毛布を持参した。
車なので物資は運びたい放題。
その気になれば、マットレスと羽毛布団を持ってきて
家と変わらない環境で寝る事もできそうだ。
しかし幕営用具を車に満載すると3人乗るのは結構きつい。
とにかく、朝一のバスで広河原を目指す。
マイカー規制が実施されているので、車では広河原まで入れないが、
バスを使うと「マイカー規制に協力した」ということで、
マイカー規制協力金「マイナス100円」が還元される。

広河原からスタート。

しばらくは樹林帯の沢沿いを登っていく。まだまだ水量が多い。

だんだん水量が少なくなってくる。

水が湧き出しているあたりでは、水量が少ないため凍結しているようだ。

沢筋の頂点までいくと、あとは尾根上まで直登するのみ。

尾根上に出ると強風が吹きつける。

寒いので耐寒装備。

北岳山荘
北岳と間ノ岳の鞍部の標高2900mに位置する山小屋である。
南アルプスの営業小屋では、2番目に高所にある。
(1番は北岳肩ノ小屋3000m)

小屋の宿泊者数は40人程度。
定員150人に対してかなり少ないが、
そろそろ冬であるので妥当なところであろう。
定員13人の部屋で7人宿泊だったので広くて快適。

小屋の中はこんな感じ。
ダイナミックレンジ32倍(±2.5EV)

売店では色々モノを売っている。
とりあえずまだ12時すぎなので夕食までは長い。カップめん(350円)を食べて昼食とする。
ダイナミックレンジ32倍(±2.5EV)

小屋の中はこんな感じ。
ダイナミックレンジ4倍(±1EV)
-1EV、0EV、1EVで3連写したあと、三脚を回転させながらそれぞれ3連写を繰り返して、
HDRパノラマ写真が出来上がった。

昼寝をして起きると、積雪3cmとなっていた。
一面真っ白になっておりかなりびっくりする。
明日は大丈夫だろうか。

まぁまずは記念撮影だな。嫁ももちろん持参。

こんな天候でもテント組みがいるのが凄い。

夕食。

ダイナミックレンジ32倍(±2.5EV)
500Lの水タンクがあるのは、生活用水。
外におくと凍ってしまうため。

食堂にはストーブが設置されて非常にあったかい。
右のストーブは熱出力20kWとかなりの高パワーのストーブである。
燃料が少ないこの高地では運転コストは2000円/hに達する。

翌朝は一変して雪山。びっくりである。

ビフォー
(※昨年同時期の写真である)

アフター
劇的ビフォーアフター。

6本刃アイゼンを装備。
撮影担当の友人は8本刃のアイゼン、安定感があってなかなかよさげである。
機長は車の中にアイゼンを忘れてノーアイゼンで進む。
機長なので登山物資は常に車の中に置いてあるので、
家に忘れることは絶対にないのだが・・・。
しかしマイナス5℃くらいだと靴がそろそろ限界くさい。
柔らかいソールなのでアイゼンともしっくりこないし、
靴底は取れそうだし、ソールはかなり削れてるし、
そろそろ交換かなぁといったところ。

雪山を登る。

登ってる途中なので180度の展望。

階段や岩は全て凍りついており奇妙な造形となっている。

斜面をいく。
雪がなければ怖くもなんともない場所だが、
雪があってノーアイゼンでいくのはちょっと怖そうである。

で、こんな場所にテントを張ってる人が。

看板には強風でできてエビの尻尾がびっしりとついていた。

山頂に到着、とりあえず記念撮影。

北岳山頂はもちろん360度の展望である。
富士山から、北は槍ヶ岳まで抜群の展望である。

早速撮影タイムだ。
奥 ニコンD80 105-450mm相当
手前 オリンパスE-P1 140-600mm相当
超望遠レンズをつけた2台が並ぶとなかなか壮観である。

高空を通過する国際線の航空機もこのとおり。

頻繁に国際線が通過して面白い。
あまりに飛行機の話で盛り上がるので、となりのおっさんに航空業界関係者だと間違われる。

頂上はこんな感じだ。

北岳山荘がすぐ近くにあるように見える。

となりの鳳凰三山(最高峰観音岳2840m)には雪は全く無かった。

穂高〜槍ヶ岳のあたりは激しく雪山になっておりもう経験者しか不可能であろうな。

三角点。
3192mである。なお北岳の最高地点は三角点のちょっと北側にある3193mの岩盤である。
70mmの望遠で撮ると背景が綺麗にボケてかなり美しい。
この紙のように薄いピント、人物撮影とか他にも色々応用できそうで面白い。
ちなみに人物撮影する時は10m〜30mくらい下がらないと望遠なのでダメなんだが。

登山口の広河原が見える。

嫁を展開。

真っ白の中を下山する。

気をつけて降りる。

肩の小屋
標高3000mの高所にある山小屋。
展望はよさそうだが南アルプス標準仕様の小屋なので、
あまり大きな期待は厳禁である。

富士山がかなり綺麗に見える。

小屋の前で休憩
ダイナミックレンジ32倍(±2.5EV)

眺めがよく、この小屋に泊まるのもなかなか面白そう。

中はこんな感じ。
ダイナミックレンジ32倍(±2.5EV)

眺めが良い中を引き続き下山。

さて下山するか。

白根御池小屋
快適なテントサイトがある。

白根御池小屋

ここで昼食にする。
調理器具を使用してのなかなか豪華な食事である。
豚丼とカレーは小屋で注文したもの。(800円)

鳳凰山も綺麗に見える。

登る時に使った八本歯のコルのルートは、かなり険しい感じ。

だいぶ鳳凰三山が高くなってきた。雪があるように見えるがこれは岩が白いだけである。

樹林帯を下山して広河原に戻る。

ロッジに到着。

乗り合いタクシーで夜叉神まで戻る
途中の紅葉はいまいち。今年の日照りが悪かったか。

幕営用具を車に格納する

下山後は芦安温泉で汗を流す。
なかなか良い感じの温泉であった。
ダイナミックレンジ2倍(±1EV)
その後、甲府のビッグボーイでステーキを食べて夕食。
甲府からは鳳凰三山が壁のようにかなり高く見える。
甲府盆地は200m、そこから直に2600mほどの標高差を以って立ち上がる2840mの山は、
それはそれは高く見えるものだ。
でも今日は鳳凰三山を見下ろすような、更に高いところに行ってきたわけで、
その高い鳳凰三山の姿は、より満足度を高めてくれた。
帰りは中央道の渋滞を避けるために国道140号を走る。
渋滞してなければ1時間は早く家に戻ることができたであろう。
中央道方面の友人は、竜王駅で車から電車に乗り換え帰宅した。
多くの写真は友人撮影。多謝。
撮影機材
ニコンD80 24-128mm相当、105-450mm相当
オリンパスE-P1 28-90mm相当、140-600mm相当
参考

航空機から見た北岳