旅行記



2009/09 鹿島槍ヶ岳







1日目に早朝に出発するために、ムーンライト信州で信濃大町駅に向かう。
が、新宿に早く着きすぎてしまい、4時間ほどヒマをもてあます。
とりあえず眠いのでネカフェに入り3時間ほど寝る。
最近のネカフェは完全にフラットでぐっすりと寝ることができる。
コンパートメントに仕切られているし、ネット使い放題だし、飲み物も飲み放題。
山小屋よりもだいぶ環境がいい。
これで8時間ナイトパックで1500円とかなんだからやめられない。



で、ムーンライト信州。



旧仕様の485系だが、快速列車だしかなり上々と言える。




信濃大町駅に5時過ぎについて、そのままタクシーで扇沢へ。
適当に募って4人で相乗りしたために1人2000円と激安。
始発のバスよりも1時間半ほど早く着いた。






少し登ると扇沢の巨大なターミナルが見える。



あたりはもう紅葉か。秋だな。



稜線に出ると種池山荘に到着。



これがその由来になった種池。あんまり綺麗じゃなさそうなのが難。



内部はこんな感じ。



同。ダイナミックレンジ±1EV。




引き続き進むが、だいぶガスガスになってきた。



鹿島槍の方向はかなりガスっている。




三角点。奥の山は剣岳。



しばらく進むと今回の宿、冷池山荘(つべたいけさんそう)が見えてきた。
なかなか難読地名である。



これがその冷池。
やっぱりあんまり綺麗じゃなさそうなので冷たいのかどうかは確認しなかった。
しかし稜線上に池があるのもなかなか不思議である。


とりあえずチェックインだけして、頂上へ往復してくる。



断崖絶壁の崩壊帯のすぐ横である。ほんと凄いところに建ってるな。






で、頂上に到着。
鹿島槍は双耳峰なので、南峰と北峰があるのだが、
南峰のほうが高く三角点もこちらに設置されている。



三角点がこれ。侵食を防ぐためにコンクリートでべたうちされれている。







もう9月なのに雪田が残る。



下を覗くと物凄い絶壁だが、万年雪の多さにも驚かされる。



上空を航空機が通過する。
西日本⇔北日本を結ぶ航空路になっているため、低高度の国内線が頻繁に通る。



北峰からの眺め。




キレット小屋が見える。
難易度が高いルートらしく、たしかに危険な感じがプンプンするが、
それよりもこんな場所に小屋が建っているのがもっとびっくりである。

まぁこういう場所はあからさまに危険な雰囲気がするので意外に事故は少ない。




全然違う方向へ下降する踏み跡。
というのも、ロッククライムで上がってくるバリエーション・ルートである。
こんなところを一般登山者が何の装備も持たずに下ったら100%死ぬな。
というかクライマーでも通常は下らないはずである。



五竜岳。




南峰から北峰を見る。
下界から見ると、滑らかな美しい双耳峰に見えるが、
頂上から見ると結構アップダウンが激しい。



メシを食べつつガスが晴れるのを待つ。






ガスが晴れたと思ったら、五竜岳から北峰がよく見えるようになった。



さて、冷池山荘に戻ってきた。
テント場は、山荘から10分ほど離れており、やや不便な感じがする。トイレもないわけだし。
ツェルトで寝る人が居るのは驚いた。
風と雨にはめっぽう弱いから、天候が良くないと危険である。

山荘までの道は夜は怖そうだ。
森林限界以下なので何がいるかわかったもんではない。まぁクマは出ないだろうが。



北アの小屋は色んなものが販売してあって面白い。



300人収容の大型の小屋だけあって、パブリックスペースも充実。
ダイナミックレンジ±1EV


食堂はこんな感じ。


まぁハラが減ったのでまずは遅い昼食とする。



部屋はこんな感じ。1人で個室仕様である。
つまり豪華な「雲上の宿」というわけだ。





夕食。



夜になるとガスも晴れてきた。



ノートPCも無駄に持参。
デジカメのデータを移したり、地図を確認したり色々と便利。
しかしロビーとかで使ってると奇異の目で見られるのが難点。
そりゃ普通は持ってくる奴いないわな。





1日目まとめ

扇沢(鹿島槍登山口)⇒種池山荘⇒爺ヶ岳⇒冷池山荘⇒鹿島槍ヶ岳(北峰往復)⇒冷池山荘

6:00出発⇒14:30到着。行動時間8h30min。コースタイム10h30min。比率81%



2日目







雲海からの朝日。
山の上からの朝日・夕日は宿泊山行の一大イベントである。
日帰りではほぼ見るのは不可能なわけだし。



小屋はこんな感じ。



鹿島槍は今日はガスは掛かってないようだ。
しかし天気が下り坂とあって、雲行きがやや怪しいのでとっとと下山することにする。





剣岳がはっきりと見える。
9月でも巨大な雪渓が残るのが冬の猛烈な降雪量を物語っている。
もし、あと1000m高かったら万年雪が圧縮されて下方へ移動し、氷河となっていたであろう。



下には広い河原を持つ沢が。この沢は十字峡で黒部川に合流する。




再び爺ヶ岳



こんな感じ



360度の展望。
パノラマ写真は上下にズレてしまい余白が生じてしまう。撮るのが結構難しい。
28mm相当のカメラなので、友人の24mm相当のよりやや画角が狭い。



遠くには槍



種池山荘もなかなかよいロケーションっぽい。
なんだか北海道の山のような景色である。紅葉も美しい。



少し休憩して下山。



無事に登山口まで到着。



舗装された県道を歩いて15分で扇沢。
下界はめちゃくちゃ暑かった。バスに乗り長野に出て、新幹線で戻る。




2日目まとめ

冷池山荘⇒爺ヶ岳⇒種池山荘⇒扇沢

7:00出発⇒10:40到着。行動時間3h40min。コースタイム5h05min。比率72%。