旅行記



2009/09 焼岳・至仏山


焼岳は、北アルプス唯一の火山である。



前日夕方に出発し、登山口にある温泉宿でゆっくりして山を日帰りする計画。




休憩をはさみつつ、あまり急がずにゆく。




雨で天気がよくない。明日は晴れの予定だが・・・。




高速道路のSAめぐりも、結構おもしろい。長野道の姨捨SAから。





で、岐阜県の新平湯温泉に到着。



1人3300円の宿なので、期待は禁物だが、十分だ。



ダイナミックレンジ±2.5EV




北アルプスの山地図を全部広げるとこんな感じ。




嫁も持参。




翌朝は晴れでないものの雨は止んでいた。




国道の旧道を越える。




登山口は大混雑。
路肩にも大量の車が停まっていた。



登山口から10分ほど入ったところに何故か車が裏返った残骸が。
型式を見る限りかなり古そうな感じ。昔は林道がこのへんまであったのだろうか。



しばらく登ると展望の良い谷筋に出る。




高山植物?




展望が良いはずであったがガスガスに。




稜線まで出たが強風である。




僅かに南峰が見える。真の最高地点はここだが、登山道はないようだ。




火山らしく噴気孔もある。




頂上へ至る岩場は大渋滞。団体様で詰まっていた。




毎回の日帰り登山では軽量化を重視してなにも持ってこない我々であるが、
今回は時間に余裕があったため、頂上で昼飯を調理して食う事にした。



こんな感じ。豪華な食事である。
2人分を作ると、燃料を100gくらい消費してしまう。手早く2人分のカップ麺を作る。

ちなみに山での豪華とは「重量」が重いことを示す。
カップめんは、それ自体は重くないが山頂で食うとなると水が必要で、
さらにガスバーナーも必要だからである。

上級者になってくると剣岳(2,999m)山頂でテンプラを揚げたとかいう話も・・・。


なぜかこのタオルは速乾性素材で出来ていたために、
汗拭き用タオルとして活躍してくれた。
というか家に速乾性タオルがこれしかないのもちょっと考えものである。



とまぁ頂上はこんな感じ。
ガスガスである。友人の600mm相当の超望遠レンズの活躍の場がなく無念。



時折ガスが晴れると下が見える。




稜線を歩くのも、ガスが無ければ気持ち良さそう。




大正池ホテル

ぱっと見には近そうであるがかなり遠い。



同じく上高地方向
穂高連峰のあたりは、信州側の明い雰囲気に比べて飛騨側の暗い雰囲気が対照的である。



どんどん下っていく。




上高地が谷間に見える。




ある程度下ると、笹とススキの斜面となる。火山なので木はほとんどない。





噴気孔。高温の蒸気が出てくる。大きさは30cmくらい。どこまで繋がっているんだろう?




焼岳小屋。
めいっぱい詰め込んで30人収容の小屋である。



気温は9℃と涼しい。




下る途中には、有名な垂直梯子があった。
ストックは邪魔だったが、しまうのが面倒だったので、
下に人が居ないかよく確認してからストックを落とす。



絶壁に架かる5mの梯子。




こういう絶壁地点も何箇所かあった。




あとはゆるやかな斜面を下って上高地へ降りる。
上高地からはタクシーで3600円で登りで使った登山口へ戻り、車を回収。
いつもは単純往復が多い我々であるが、今回は縦走が出来たのでなかなか良かった。



安房峠の旧道沿いにある秘湯(といっても車で行ける)の、中の湯温泉。
評判は良いようなので、ここで入浴とした。
どうせ急いでも渋滞にハマるのがオチなので、ゆっくりすることにした。



松本へ下る。
山はガスガスだったのに下界は快晴。残念である。

松本でメシにして、ゆっくり休憩しつつ渋滞解消を見計らって高速に乗り、深夜に帰還。
総費用13k



至仏山


至仏山は、尾瀬ヶ原の隣にある山で、尾瀬の展望が非常に良い。



沼田駅までは電車で。




そこからバスで鳩待峠連絡所まで。




鳩待峠は、マイカー規制日ではなかったために自家用車で偉く混雑していた。




尾瀬ヶ原に向かう登山道。
ここは過去に2回通ったことがあるが、今回はここではなく至仏山への登山口を通る。




空は雲があるものの良く晴れている。




登山道も勾配がある割には木道があってよく整備されている。
そんなに通行者多くないわけだし、観光客も通らない。
別に木道ではなくてもよいのではないか・・?

日交通量1万人(県道並みだな)の、白馬や富士山の登山道のほうが必要な気もする。



徐々に尾瀬ヶ原が良く見えるようになってくる。




唯一の給水ポイントではあるが涸れていた。




登山道ではあるが尾瀬らしく湿原になっているところもある。




なかなか森林限界を突破しない。




標高2000m前後で森林限界となる。
ここ以降、見晴らしの良い道が続く。




問題は大変滑りやすいと評判?の蛇紋岩。
あまりに滑りやすいために、東面の登山道は登り専用になっている。

たしかに水で濡れているとつるつるに滑る。
登山靴でこれだから、観光客のスニーカーではまるで氷の上を歩くかの如し。



この滑りやすいのがずっと続くのだから気が抜けない。
といっても落っこちるようなポイントはないので、特に命の危険はない。



いくつかの小ピークを越えていく。




で、山頂に到着。評判の悪い墓石を流用した山頂標識。




尾瀬ヶ原と燧ケ岳を一望!
これにはなかなか感動である。
自分が歩いたルートがはっきりわかるのが面白い。



とまぁこんな感じに下り禁止なわけだ。




三角点標識。




鳩待峠の様子がわかる。
上から見ると峠というより深い平坦な森の中という感じ。



2軒の小屋が見える。
温泉小屋は、尾瀬で唯一温泉が沸き、山中であるにもかかわらず温泉が楽しめる。



木道がはっきりと分かる。
奥の見晴十字路は、山小屋が6軒集まる、日本で唯一のポイントである。



電波はちゃんと通じる。鳩待峠に携帯の電波塔があるようだ。




休憩する人、昼飯を食う人、寝てる人など色々である。





水上側の深い山々の中にはダムが。




では、戻ることにしよう。




眺めが良い。







戻ってきた。
ちなみにここの駐車場は、1日2500円と結構な値段である。



沼田駅まで戻ってきた。SLが試運転していた。土日ダイヤと同じ時間で走っているようだ。




以降、無事に帰還。




参考 冬の安房峠。深い雪の中である。こんな所に道路が通っているのが凄い。




参考 冬の安房峠




参考 尾瀬ヶ原からの至仏山