旅行記
2009/09 朝日連峰・蔵王

山形新幹線で山形駅まで。
始発のつばさは遅いので、できればもうちょっと早い時間の列車があればいいのだが。
新幹線全般に言えることであるが・・・。
始発5時半くらいまで繰上げできれば便利なんだけどなぁ。
とはいえ、指定席で大宮からずっと寝ていたためかなり快適であった。

そこからはレンタカーで古寺鉱泉へ。
レンタカー代は割引で2日で4000円と、バスよりも安かった。
駐車場は満車で、手前の林道に駐車している車もあったが、
準備しているうちに駐車場から1台出て行ったため、うまくそこに滑り込めた。
11時20分、やや遅いが登山開始。

駐車場から3分ほど歩くと、古寺鉱泉。
山奥の秘湯である。
温泉そのものは、なかなかよさげな雰囲気だったので、下山後に立ち寄ってみたい。

明るいブナ林を登っていく。
避難小屋泊のために、水2L、食料2食分、寝袋を搭載しているためザックが重く、
いつものようにペースが上がらない。
仕方ないのでゆっくりと行く。

一服清水。
流量は水道の全開ほどがあるが、湧き水ではなくて地面を流れる水なので、
細かい浮遊物が混ざっている恐れあり。
また、雨の後は濁る。
飲用は可能だが、少し不安である。

こちらは一服清水から30分ほど登ったところにある三沢清水。
200mほど離れた水場からホースで導水している。
流量は多く、十分においしそうである。
少し飲んだが、冷たくておいしかった。

小さなピークをいくつも越える。
忠実に尾根をトレースしていくので、アップダウンが結構あってきつい。

展望のよい縦走路。

秋の高山植物が咲く。
望遠端で撮影するとそこそこ背景がボケる。
望遠端でもマクロには超強い(30cmくらいまで寄れる)ので問題なし。
なんだかデジイチっぽい写真になって面白い。
20mmF5.6である。

最高に旨いと評判の銀玉水。
非常に冷たく、おいしい。正真正銘の朝日連峰の天然水。
が、流量が少ないのが難点。
大朝日避難小屋方面への最終水場なので、パーティが10リットル近く給水していたが、
1Lに2分以上掛かっていたように思える。
大朝日避難小屋で宿泊するには水が必須なので、必ず給水が必要となる。

歩いてきた道を振り返る。
大朝日方面から小朝日方面への稜線。
森林限界は1600m前後の様子。
右側は結構急斜面であり、冬だと滑落すると助かりそうもない。
冬に滑落した人が夏に発見されたらしく、ニュースになっていた。
(ちなみに発見されたのは指だけの模様である・・・。)

朝日岳神社奥宮。

15時10分、大朝日岳山頂避難小屋(通称:大朝日小屋)に到着。
所要4h50min。(コースタイム5h35min)
ダイナミックレンジ±1EV(4倍)
とりあえず荷物だけ小屋に置いて、小屋内で場所を確保して頂上を往復してくる。
避難小屋なのでチェックインなどの作業は一切なし。

頂上の三角点。
少し地面が下がってしまっているが、とりあえずちゃんと固定されているようだ。

青い空が美しい。
頂上には誰もいない。そんなに遅い時間ではないと思うんだけどなぁ。

夕食は避難小屋で食べるのもアレなので、誰もいない頂上を独り占めして贅沢な夕食にする。
アクエリアスの2Lは持ってくるのが重かった。
しかし飲み物は2Lしか持ってないのに、
写真を見ればわかるように今の時点で残0.8L。
今夜持つか微妙なところである。
足りなくなったら往復30分の金玉水までいかなければ。

ダイナミックレンジ±2.5EV(32倍)
右下には縦走路が見える。

ダイナミックレンジ±2.5EV(32倍)
飯豊山方面は雲で見えない。

小屋は100名収容の巨大な避難小屋である。
中身は3階建てで、かつ豪雪に耐えられるよう堅牢な造りとなっている。
100人収容とはいえ、今回の45人でも結構な混雑である。
僕の寝床は壁際の2畳を確保できたため快適であったが、
これが100人であれば1人1畳以下となる。大変だ。
ちなみに人数をカウントするには、登山靴の数を数えればよい。

ガスる事が多く、鐘も設置されている。

いちおう、小屋の最寄の水場があるが、往復30分の行程となる。
山地図には下り7分と記載されているが、明らかに7分では無理そう。
ちなみに「金玉水」という名前で、こちらは銀玉水の次においしいと評判である。
名前を読み間違えるとかなり恥ずかしいのでくれぐれも注意する事。
うら若くない女性が連呼していて非常に恥ずかしかったという報告がネットにあってわろた。
大パーティから派遣された水補給部隊が金玉水に向かっていた。
1人5Lくらいは持てるだろう、3人も派遣すれば、10人パーティの需要を十分に賄うことができる。

ダイナミックレンジ±1EV(4倍)
神社も小屋の隣に併設されている。とはいえ小さな祠がある程度のもの。

ダイナミックレンジ±1EV(4倍)
小屋の前はお花畑になっており、美しい。

こんな感じだ。

同じく。

日が傾いてくるとだんだん赤くなってくる。
ダイナミックレンジ±2.5EV(32倍)

同じく。美しい夕日。
ダイナミックレンジ±1EV(4倍)

日本海に沈む夕日。

ダイナミックレンジ±2.5EV(32倍)

ダイナミックレンジ±2.5EV(32倍)
普通に写真を撮ると、山が真っ暗になってしまいまったくワケワカメな写真になる。
そこでHDRで撮影するとこんな感じに見た目どおりの写真となるわけだ。
しかし写真としてはありえない写りなので、これはこれで不自然に見えてしまう。

ダイナミックレンジ±2.5EV(32倍)
日が暮れたので急に気温が下がったため小屋に引き揚げる人多数。

で、日が沈むと反対側から満月があがってきた。
9月の満月なのでこれで月見も完了してしまったわけだ。

避難小屋なので、水・食事・寝具・電力の提供はない。
それぞれの対応法は次のとおり。
・水は、往復30分の水場まで行き調達する。
・食料は、自炊用具を持参する。
・寝具は、寝袋とマットを持参する。
・電力は、ヘッドライトを用意するか日が暮れたら寝る。
特に水が切れるとかなりひもじいことになるので、
多めに準備しておくこと。販売は一切ない。
要するに、「テント泊からテントを除いた装備」が必要になると考えればよい。
ただ、布1枚のテントと異なり、分厚い構造物の中なのでだいぶ暖かい。
そういう意味では、かなりテント泊よりも荷物が軽いと言える。

夜中、目が覚めるとうす雲の中に満月があった。
夕方あれだけ騒いでたパーティもさすがに寝たようだ。
ま、どんなに騒いでても僕は疲れてたので余裕で寝れたが。

満月の光で普通に撮影できるのが凄い。
ISO160相当、F2.8、60秒。
人間の目ではこれは暗すぎて、白黒仕様になってしまう。

朝は仙台方面から日が昇ってくる。
正面の山は蔵王だろうか。

非常によい眺め。

(C)Microsoft
フライトシミュレータによる朝日連峰。
一番右奥の高い山は月山、その左奥は鳥海山。
さきほどの写真とほぼ同方向。

2畳ほどのスペースで寝れたのできわめて快適だった。
寒いことを予想して、ホッカイロを持っていったが不要だった。
むしろ寝るときには寝袋に入らずに寝ることができた。
床はマットが必要とホームページにはあるが、
僕が確保した中2階になっている場所は踏まれることがないので、
マットも不要なくらい清潔かつ平滑なので問題なかった。

管理人が常駐するので、彼らが維持管理を行ってくれるため、大変助かる。
しかし基本的に小屋の管理人であるから宿泊者の面倒は見ない(見れない)。
管理協力費は1500円。
素泊まり1500円と考えれば激安だ。
南アの某小屋よりも快適だったように思う。

日の出を見た後、片づけをして頂上へ向かう。
頂上からは、影になった山の形が見えていた。

ブロッケン

風が流れることで、稜線を通るときに加速された流れが低圧部に雲を発生させる。
なんだか不思議な光景であるが理論的である。

では下山することとする。
6時40分、大朝日避難小屋から下山を開始。

高山植物も、朝日と朝露でいっそう美しくなる。
銀玉水で水を補給して、引き続き下山。
冷たい水が気持ちよい。

どんどん下っていく。
振り返れば、大朝日岳(右奥)がガスが掛かっていた。
すれ違う人には、
「避難小屋泊まりですか?早いですね。」
「混んでましたか?」
とかいろいろ聞かれる。
この時間に下山する人が珍しいのもあるのだろう。

古寺鉱泉に到着、無事に下山。8時55分。
2時間15分で下山したこととなる。(コースタイムは3h35min)
のぼりと違い、くだりは荷物が軽くなっていたので軽快に下ることができた。
古寺鉱泉は風呂は準備中で入ることができなかった。残念。

標高680mと低く、暑い。

まだ9時で、そのまま帰るのは非常にもったいない。

ので、蔵王に立ち寄ることにした。

蔵王へは、有料道路を上がっていくと、頂上まで僅か50分となる。
完全に観光地の雰囲気である。
あたりはのっぺりとしているので、ガスると迷う恐れがあるため、
目印の棒が、駐車場から山頂まで続いている。

超有名な蔵王のお釜。エメラルドグリーンの水が美しい。
よく見るとお釜のすぐ近くに行っている人が居た。登山道はないためどうやって行ったのは謎。

(C)Microsoft
フライトシミュレータから見た蔵王。ちゃんとお釜も入ってるのが凄い。

頂上の1等三角点

頂上は平坦になっており、360度の展望というわけではない。

北方面(ロープウェイ方面)への縦走路が見える。
ダイナミックレンジ±2.5EV(32倍)

頂上にある神社。避難小屋が併設されている。
ダイナミックレンジ±2.5EV(32倍)
普通に撮影すると、手前が暗すぎ、空が明るすぎて非常に失敗写真になってしまう。

神社内はこんな感じ。

これだけ平坦な頂上だと、冬のときのホワイトアウトが怖い。

頂上から10分ほど離れた場所に設置された避難小屋。
まるで核爆発の爆風にも耐えられそうな極めて堅牢な造りである。
ホントに耐爆性能がありそうで困る。

内部はこんな感じ。ちょっと汚いが、緊急用には十分だろう。
燃料が入ったストーブもある。
予定宿泊禁止。

こちらは隣の刈田岳の神社。

まるで賽の河原の様相。

こちらにも避難小屋が設置されている。
同じく耐爆構造(?)になっている。

神社は観光客が多い。

標高1700mあるのでそこそこ涼しい。

駐車場に併設されたレストハウスには、避難小屋が1部屋だけある。

さてそろそろ帰ることにしたい。

帰りの列車からは蔵王連峰がよく見えた。

参考
航空機から見た朝日連峰。
とはいえ、眺めがよい冬場は、冬型気圧配置の影響で基本的に朝日連峰では毎日猛吹雪となる。
この写真では少しだけ山容が望まれるが、通常では雲に隠れて全く見えない。