旅行記
2009/08 空木岳
空木岳は、中央アルプス第二の高峰である。

高速道路で長野県駒ヶ根市へ向かう。
中央道の諏訪湖SAで夕食をとる。
友人が仕事だった関係で19時出発となりかなり遅い出発であるが、
前夜発なので翌日の時間には余裕がある。

高速道路を安全速度で疾走。

登山口まで行こうとしたところ、手前300m(標高差ベース)で通行止めになっている。
ここから登山口まで歩くと1時間は掛かりそうな感じ。
とはいえ、戻るわけにもいかないので、車が停められる付近で幕営適地を探して幕営する。
R2は4人乗りで、同じ4人乗りのセスナ172スカイホークよりもだいぶ広く、
3人+荷物を十分運搬できる積載力があるが、さすがに3人で車中泊は辛い。
従って、テントを持参して1人1テントで幕営することとする。
2〜3人用テントに1人では超広々の個室でかなり快適である。
山に同じところで2泊するとかなら、テント泊もアリか。
しかし、8月の標高1000mであっても、朝はイベント用寝袋でやや寒い程度であった。
ということは夏の高山帯ではかなり寒い予感。
まぁ雨具を着込んで寝れば大丈夫であろうが。

翌朝4時起床。かなり眠い。朝焼けが綺麗だ。
準備をして5時出発。

1時間ほど登ると駐車場に到着した。本来ならばここからスタートのはずであった。

さらに登ると標高1570m地点で、このルート唯一の水場となる。
遠くから湧水が導水されてきている。
ルート唯一の水場で、ベンチも設置してあるので、かなり良い休憩ポイントになっている。
水は清浄。給水して出発。

登山道は広く、勾配が緩い作りである。
下のほうでは、幅員1m以上はあり、昔は林道だったのではないかと想像される。
崩壊して路肩が埋まったが、人間の通行はあったので登山道の形態になったのであろう。

このルートは、登山口から近い場所(1時間)に避難小屋が2つもある。
どちらも外観からは非常に綺麗そうであったが、
登山道から100mくらい離れているので中身は見なかった。

標識は完備。
しかし、山地図に記載されていないような道もあるため、注意が必要である。

落っこちたら重傷になりそうな危険箇所も多いが、
かなりよく整備されているため問題は少ない。
階段やトラバース道が埋まる冬だったらちょっと怖いかもしれない。

高山植物も咲いている。

同じく。

ときおりキノコも。

標高2500mまで登っても樹林帯。
まだかとよいう気分になってくる。もう標高差ベースで1500m登っているのだから。

遠くには、千畳敷と宝剣岳(2931m)。
宝剣岳は遠くから見ても一目でそれと分かる鋭鋒で、かなりかっこいい。
僕は千畳敷には2回行ったことがあるが、いずれも積雪期(11月・12月)だったので、
木曽駒は登れたものの、宝剣岳は全く不可能であった。
次は宝剣岳もいいかもしれないな。
ホテル千畳敷をなんとか予約しなければいけない難点はあるが。

というわけで頂上に到着。
頂上標識及び2等三角点で記念撮影する。
風は10kt(5m)くらい。立ち止まっていると寒くなりそうなので雨具を着用。

当然嫁も持参である。
これ、表面と裏面があるのだが、裏面はモザイクなしでは掲載できないので困ったもんである。

木曽駒(←)と宝剣岳(中央→) 距離7km。
縦走路が続いているのがわかる。
木曽駒と宝剣岳の中間にあるのが中岳である。
有名な中岳のトラバース路も見える。こうなっているのか・・・。
冬はあまりにも危険すぎるために通行止めになっている。
積雪期に通ると滑落する可能性150%
(行きに100%滑落して50%は帰りにも滑落する)とまで言われる伝説の(?)ルートである。
ちなみにトラバースせずに中岳の頂上を通るルートは普通に安全であるし、
コースタイムでも5分しか多く掛からない。
5分短縮のために落っこちたのであれば何のためだかよくわからない。

こちらは南アルプスの甲斐駒(2967m)
サントリーの取水施設がこの山麓にあるため、南アでは一番有名な山であろう。

こちらは御嶽(3067m)距離36km。
奥には白山(2702m)距離106km。
あの奥は日本海なのか・・・。
距離は100kmを超えているが、山から山を見たときに見えた最高記録は145km(八ヶ岳から白山)。
あまりに離れすぎると高い山しか見えないが、高い山は日本の中央部に集中しているので、
それほど大距離で見通し可能なことは少ない。
仮に富士山から白山が見えれば距離200kmとなる。
しかし地球の丸みがあるため、4kmも低く見える。見通し可能かどうかはわからない。
御嶽はスキー場がよく見える。
スキー場の最上部あたりまで車で行け、そこから登山できるため、
日帰りで手軽に3000mが体験できる貴重な山である。

こちらは富士山と塩見岳(3052m)。
塩見岳は距離37km、富士山は距離92km。

御嶽の頂上付近は拡大するとこんな感じ。
頂上の神社が見えるのが凄い。
左には登山路が続いているのが見える。

槍ヶ岳(3180m)。距離70km。
槍ヶ岳山荘が確認できるのが凄い。

頂上はこんな感じ。
結構人が多い。
奥に、頂上よりも高そうな岩場があったが、
デジカメの水平儀機能を使って測定してみると、あっちのほうが10〜20cm低そうであった。

こんな感じである。
中央アルプスは主稜線が1本のため、両側にそれぞれ谷が広がり大展望が得られる。

2863.71mの2等三角点である。
ちなみにNARUは測量士補だが、
ペーパードライバーと同じ典型的な「ペーパー測量士」なので、
最近ではトランシットの据え置きですらできるか怪しい状態である。

三角点のすぐ横に明らかに
「「山体を構成する岩石圏(国土地理院による山の定義)」の一部と思われる岩」があり、
高さを測定してみると2865.10mとなった。
ちなみにピクセル数でカウントしているが、
これは縮小してしまったので数は正しくないが比率は概ね正しいと思われる。
本来ならば、デジイチで撮影してRAWで歪み補正をしてから計測しないとダメであるが。
測定精度の問題はあるにせよ、
少なくとも四捨五入(49捨50入)で2865mになる2864.50mは超えていると思われ、
そうであれば世間一般に通用している高さ2864mより1m高い表記になる。
同じように三角点の近くにより高い岩があって高さが改定された例はいくつかある。
例えば男体山は長らく三角点の2484mが通用していたが、
近くにあるもう少し高い岩の高さを地理院が測量したところ2486mに改定された。

空木駒峰ヒュッテ。
かなり快適そうな避難小屋である。夏の時期は交代で管理人が常駐する。

中はこんな感じ、山小屋の常識でいえば50人は詰め込めそう。
常設寝具はなし。

避難小屋なので当然自炊となるため、自炊スペースもある。
ラーメンを作っていた人がいて超うまそうだった。

空木平カールを下っていくと、カール内には小川が流れている。

空木平避難小屋。
カールを流れる小川は、避難小屋の前では伏流水となり水は得られない。

こちらは20人程度は宿泊できそうなつくり。
右のほうの柱がゆがんでいるように見えるが、これはデジカメの仕様によるもの。
常設寝具はなし。

引き続きカール内を下っていく。

登山口に向かってひたすら下る。

登山口から下の林道が長い長い。

途中にはなかなかよさげな渓流がある。
ダイナミックレンジ±1EV。
通常、HDR合成もしくは露出合成するときには動きがないものでないとダメだが、
こういうふうにスローシャッターになるものであれば大丈夫なようだ。

車に帰還し、温泉へ。

湯船からは宝剣岳が見えてかなり贅沢な感じ。

450mmで撮影したホテル千畳敷。距離7km。
ロープウェイが上がっていくのが確認できる。
ホテル千畳敷もかなり良い宿である。
しかし夏は高い(2万円以上)なのが難点。冬は安いが、頂上まで行くのは結構大変である。
温泉に入ったあとは、塩尻のガストでメシを食べつつ精算。
日帰りのためかなり安く済んだ。
帰りは中央道の渋滞を避け、上信越経由で帰還するも渋滞にハマる。
この時期の中央道の渋滞は14時くらいから始まり25時くらいまで激しい渋滞が続く。
上信越の渋滞はまだ20kmhくらいで流れるものの、
中央道は10kmh以下となり合計40kmの渋滞区間を抜けるのに4時間を要する。
午後の中央道上りは通行止めだと考えて作戦を立てるのがよい。
帰宅は23時半となる。
以上、無事に帰還。
大半の写真は友人撮影。多謝。
撮影機材
・パナソニックFX-100(コンデジ) 28-100mm相当
・ニコンD80(APS-Cデジイチ) 24-128mm、105-450mm相当
・オリンパスE-P1(マイクロフォーサーズ) 28-90mm、140-600mm相当

航空機から見た中央アルプス全景。
3月のため雪をまとっている。
手前の谷は伊那谷。奥の雪山群は北アルプス。
太平洋側気候に属するため基本的に晴天となる。
羽田伊丹便のため高度30,000ftくらい。

拡大した中央アルプス核心部。
中央の一番高いところが木曽駒、宝剣岳。
空木岳は左。