旅行記
2009/06 常念岳
常念岳は、北アの前衛となる山で、松本からははっきりと三角錐に見ることができる。
その美しい姿は、安曇野のシンボルとなっている。

車で松本まで行く。
今回天気があまりよくなく、出発地の埼玉は雨が降っていた。
しかしながら、雲の高さが低く、3000mでは快晴のはずである。
我々はそれを確信して出発した。
なぜそう言えるかというと、松本の天気が曇りでも、
槍ヶ岳山荘のライブカメラでは快晴のことが結構あるのである。
それは、3000mでは雲の上だから、という理由以外にはないだろう。
実際、梅雨時の雲は低いことが多く、
航空機からでも富士山の山頂がちょこんと雲から出ていたり、
ということを目撃した人も多いはずだ。

登山口。
実際には駐車場がないため、1.1km手前の駐車場に車を止め、20分歩かなければならない。
10%くらいの勾配の林道を歩くのはしんどい。

標高1260m。ここから1600m登るのか。

20分ほど入った場所には神社。

このコースは水筒が要らないといわれているほど水場が多く、
夏場の暑い時でも安心そうだ。

途中からは雪渓が出てきて、そこからはずっと雪渓歩きになる。

雪渓の上を進むが、時々割れていたりとあまり状態がよくない。
今月中には、横についている夏道に切り替わるようだ。

最後の水場でアイゼンを外し、そこからは夏道ののぼりとなる。
この時期では6本刃のアイゼンで十分であった。
軽量化のために4本でもいけそうな感じ。

途中にある崩壊帯。

一気に視界が開けると峠に到着した。
が、物凄いガスで、すぐ近くにあると思われる小屋がどこにあるかよく分からない。

看板の方向に進んでいくと、山小屋に到着。

我々は2人で6畳の個室に割り当てられた。
これは非常に広々快適に寝れることができるであろう。
1パーティ=1室になる、こういうオフシーズンはやっぱり良いですな。
夏ではこの部屋に12人が寝ることになる。

90周年記念だとかで記念品を渡される。
シリアル番号を見る限り、我々は今年に入ってから400人くらい目の宿泊者のようだ。

持ってきた菓子類がこんなんになっている。

まだ2時なので山荘でぐだぐだするのも勿体無いので山頂を往復してくる。

上のほうはガスが時折晴れるが、遠くまで見渡せるわけではなくダメそうな感じ。

山頂に到着、空が青い。

山小屋はこんな感じ。300人収容とあってかなり大型の小屋である。
峠から東側(右側)でガスが発生している様子がよくわかる。

小屋の中はパブリックスペースも十分にあり、なかなか楽しい。
地図を広げて明日の打ち合わせをしたり、
菓子を食ったり写真を撮ったりしていると時間が過ぎていく。
ちなみにこのパブリックスペースも夏の最盛期には宿泊室になるようだ、
定員36人という札があった。

売店では軽食も売られている。

本日の宿泊者数は15人か。
1パーティに1室が割り当てられている。やっぱりオフシーズンは良いな。

小屋の中はこんな感じ。ダイナミックレンジ4倍(+2EV)

ダイナミックレンジ4倍(+2EV)

ダイナミックレンジ4倍(+2EV)
ここは3階の大部屋。オフシーズンは使用されないようだ。

ダイナミックレンジ4倍(+2EV)

ダイナミックレンジ4倍(+2EV)
売店には色々な商品が置かれている。

ダイナミックレンジ4倍(+2EV)

夕食。
ちなみに夕食は2000円、朝食は1000円である。
荷揚げの苦労を考えると、食事を取ったほうがだいぶラク。

食堂は一気に100人程度は食事が取れそうな感じである。
ということは300人泊まったら3回戦まであるわけだ。

翌日は雲1つない快晴であった。
18時半に寝て、5時半起床、11時間睡眠。

テント組みも結構いるようだ。

残念!!松本は天気予報どおり曇りのようだ。しかし山の上は快晴だ。

せっかくの快晴なので再び頂上へ。

穂槍の絶好の展望台である。

ダイナミックレンジ4倍。

槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘。
こう見ると山荘も超巨大だ。
距離7.5km。

富士山が見える。距離140km。
航空機から見たものを除けば、最遠記録か?
7合目くらいまで雪が残っているようである。
まだまだエキスパート専用の世界。

下には上高地。
横尾〜徳沢あたりであろう。
ここから上高地に下山してもコースタイム8時間くらい。頑張れば6時間くらいだろう。
だが、車の回収が不可能なので却下である。
車の唯一の欠点は、縦走ができないことである。
電車やバスで車を回収したこともあるが(過去には鳳凰三山、尾瀬、高尾山など)、
十分に便があることが条件。
こういう場所では非常に厳しい。
ちなみに上高地への縦走ルートは、
槍ヶ岳からの、あるいは燕岳からの常念岳への縦走ルートに比べて標高が低く、
ところどころが森林限界以下となっている。

奥穂高岳と、穂高岳山荘。距離8.2km。
穂高岳山荘は、白出乗越という峠に建っている。
一般に(名前がついている)日本最高所の峠は「飛騨乗越」(3020m)と言われているが、
峠というからには、反対側に抜ける道がなければならないはずだが、
飛騨乗越には反対に抜ける道はない。(長野側には降りれない)
反対に抜けることが可能な、峠を通して山を越えることができるところは、
つまり真の日本最高所の峠は白出乗越といえるだろう。

上空を抜ける航空機。左上のものはプロペラ音がしたが相当高度が高そうだ。
ボンバルディアDHC-8-300あたりか?

ダイナミックレンジ4倍。

しかしよく尖ってるな。
槍ヶ岳に至るルートは、見た目ではまだまだ積雪は多そうで、
鎖梯子が雪に埋まっている可能性が高い。
アイゼンを付けてU級の岩登りができるなら話は別だが、
まだ槍ヶ岳へは、飛騨沢もしくは槍沢のルートしか取れなさそうだ。

山荘まで戻ってくる。
山荘の隣には物資運搬用のヘリパッドがある。
とてもではないが大型ヘリの着陸には耐えられそうもない。
山専用チューンドボッカ専用ヘリAS355Bなら、大丈夫だろう。

晴れていれば昨日の夜もここから絶景の夕日が見れたであろう。

で、下山にかかる。
山荘でアイゼンをつけ、ほとんど雪の上を歩いていく。
途中の崩壊帯も通過。

その後は雪渓歩きとなる。
大股でガンガン下るが、スノーブリッジとシュルンドが割れて吸い込まれたら助からないので、
赤リボンに従ってデブリの上を歩いて下る。

登山口まで下山。
ここからは車道をあるいて駐車場まで下るが、
途中の路肩には路駐の車が。反則ですぞ。
道路外に駐車しているのは路駐とは言わないが。

下山後、メシを食べて高速道路を使う。

車も少なく快適。

上信越道がない頃は大変だったよなぁ。
長野も近くなったもんだ。
最近(※1997年)じゃ新幹線もできて大宮から1時間強だし。
というわけで3時には自宅へ帰還することとなった。
直接旅費 12k
間接旅費 2k
減価償却費 5k
================
計 19k

槍ヶ岳からの常念岳。
ほぼどの角度から見ても三角錐に見えるのが特徴である。

同じく槍ヶ岳山荘から、夜の常念乗越と常念小屋。
小屋の照明がはっきりとわかる。友人撮影。