旅行記




2009/04 瑞垣山



瑞垣山は、秩父多摩縦走路の西端に位置する山である。



朝一のスーパーあずさで韮崎へ。
前日に帰宅したのが深夜1時だったので激しく眠いが、電車の中で全て寝たので非常に快適。



今回の起点となる瑞垣山荘。標高1520m。
ここからは若干の登り返しはあるものの累積標高差750m程度なので、
ハイキングだろう。


しばらくは暗い樹林帯をゆく。
ダイナミックレンジ4倍(+2EV)



上空を飛行機が通過する。
今日は春霞によって視程が非常に悪い。
昨日も悪く、本来であれば羽田から伊丹まで往復してこようかなとか思っていたのだが・・・。



登山道は奇岩が連続してなかなか面白い。
雪も残っているが、アイゼンは4本刃があれば十分だろう。僕は使わなかったし。



奇岩




ダイナミックレンジ4倍(+2EV)
+2EV程度のダイナミックレンジでは、暗い樹林帯と太陽が当たる雪の両方の階調を表現できない。
+6EVくらいは必要だろうが、三脚を出して撮影するのも面倒なので、
AEブラケットで自動連写できる+2EVまでが便利。




ダイナミックレンジ4倍(+2EV)

頂上直下2200mまで来るとだいぶ雪が増えてきた。
凍結してカチカチになっている部分もある。

しかし新緑が芽吹いていたりと、もう春なんだなと思わせる。
4月なんだから当たり前だろとか言われそうだが、
北アとかじゃ春なんて言えるものが来るのは6月だし。



さっきの奇岩に取り付いてクライミングしているパーティ。
最初のロープはどうやって設置したのかが非常に気になる。



山頂は360度の展望。




頂上の南側は激しく切れ落ちており、落ちたら死にそうないきおい。



ダイナミックレンジ4倍(+2EV)

非常に眺めが良い。
HDR合成のときに各写真がズレていたようで下側に線が入っている。




近く(といっても4kmくらいあるが)には金峰山(2599m)が見える。
この瑞垣山と1泊2日でセットで登る人が多いようだが、
僕は去年秋に金峰山を登っているので今回はパス。



拡大すると森林限界以上はかなりの雪山になっている。




西側には八ヶ岳。
前回登った時よりかなり雪のラインが上がっている。
今は2600〜2700mくらいか。
だんだんこちらも雪解けであろう。



南アルプスも同様だが、こちらは標高が高いためにまだまだ真っ白。
左は白根三山(左から農鳥岳3051、間ノ岳3189、北岳3193)、その手前は鳳凰三山(重なって見にくい)
右は甲斐駒ヶ岳(2967)





さて下山することにして、順調にくだってゆく。

ダイナミックレンジ4倍(+2EV)


富士見平小屋。
まだ営業期間外のようで閉まっていたがテントは何張りか設置されていた。

ダイナミックレンジ4倍(+2EV)
ダイナミックレンジ4倍では、
普通のデジイチと同じかちょっとマシくらいのダイナミックレンジである。



再び瑞垣山荘に戻り、バスで帰還。
山頂での休憩時間を除くと往復3時間であり、ほどよいハイキングであった。

ここは奥秩父縦走路の終点であり、
その気になればJR奥多摩駅から5日程度を要してここまで到達することができる。
奥秩父は多くが森林限界以下であり、穏やかなハイキングが楽しめる。





参考
航空機(成田→仁川)から見た瑞垣山。筆者撮影、11月。

写真中央が瑞垣山、まるで緑の山から巨岩がニョキニョキと生えているかのようで、
航空機から見てもはっきりとこれが瑞垣山であることが分かる。
写真右の白くなっているのが金峰山、標高が高いだけあって11月で既に真っ白だ。