旅行記
2009/02 八ヶ岳
今期3回目の八ヶ岳にいってきました。
茅野までは特急電車で移動。
渋の湯までは1日3本のバスで行かなければならない。
おかげで到着は11時半になった。
ちょっと入ると激しく雪山だ。
黒百合ヒュッテに宿泊予定だが、できればそこから頂上まで往復したい。
明瞭にトレースがあり夏山と同じ感覚で歩ける。
ここ数日は降雪がなかったためか、木々の樹氷が完全に落ちている。
やっと黒百合ヒュッテまで到着。
ここまでのコースタイムは2時間半。実所要時間は1時間5分。
かなり頑張ったかも?
チェックインをして、ザックの中身を非常用装備と水だけにして、
頂上まで往復してこよう。
明日は晴れるかわからないが、とりあえず今は快晴なので、じっとしているのは勿体無い。
まだ13時前だからな。
ヒュッテから5分で峠。
ここから先は森林限界オーバーの過酷な世界となる。
ちょっと登ると非常に展望が良い。
山は東側が激しく切れ落ちており、落っこちたら死にそうな場面も多少ある。
登りは結構な急斜面であり、6本刃アイゼンでは文字通り「歯が立たない」
ストックを突き刺してアンカーにして何とか登るが、
これはもう本アイゼンが必要であろう。
絶壁を上をゆくパーティ。
僕も通ったけどな。
はるか遠くまで見通せるのは気持ちよい。
空が青いのも冬山のよいところだ。
サングラスをしているので、相対的に空はかなり暗く見える。
写真でも同様だ。
結構人がいるのがびっくりである。
装備は、ほぼ全員が10本爪以上のアイゼン、ピッケルは半数といったところだ。
当然だがサングラスも必需品である。
この写真は、ISO80,1/400sec,F9とかなり絞っている。
例えば、後述の小屋内の食堂の写真は、ISO80,2.5sec,F2.8なので、明るさは1万倍違うことになる。
人間の目はかなり優秀ではあるが、
さすがにここまで明るいと減光フィルター(=サングラス)が必要だ。
すぐ近くには、最高峰の赤岳(2899m)
拡大すると赤岳天望荘が見える。
冬も営業しているが、辿り着けるのはエキスパートクライマーのみ。
マイナス20℃以下になる極寒の世界で宿泊、なんとも面白そうだが・・・。
強風により雪には風紋ができる。これをシュカブラという。
今回宿泊の黒百合ヒュッテが見える。
上から見ると結構でかい。
南側(こちら側)の屋根は全て太陽電池パネルで覆われている。
総発電量は5kW以上ありそうだ。
かなり燃料の消費量を抑えられそうである。
トレースが続く。
青と白の世界。
水を飲もうと思ったら、凍ってない。だいぶ暖かい予感。
マイナス10℃までは行ってないかもしれない。
こういうときは雪崩に要注意で、樹木がない写真右の斜面は雪崩の巣になっているそう。
立入りは自殺行為、スキーヤーなどが滑走した跡は当然ない。
最高峰の天狗岳2646m。
空の青さは、駒ヶ岳(2956m)のほうが若干良いかなぁ。
急斜面をトラバースする。
転倒→滑落→即死のコンボになりそうなところは慎重に通過する。
絶対に転んではいけない。
シュカブラ
なんとか無事に森林限界下まで戻ってきた。
あとは中山峠を経由して宿まで戻ればよい。
エクスペディション仕様のテントが沢山設営されている。
宿に入ってゆっくり休もう。
「のんべぇ」が集まる小屋と聞いてはいたが、やはり本当のようだ。
アルコール関係が充実していてワロタ。
持参したアルコールで宴会する人も多いし。
まぁ寝室とロビーは離れているので、どんなに大騒ぎされても寝られないということはなさそう。
太陽光発電もあるが、風力発電も併用しているようだ。
ローター径が小さいためそれほど大きな発電量は得られないだろうが、
夜はバッテリーに貯めた電力で常夜灯を燈すくらい、十分ともいえる。
月が出ていた。
八ヶ岳なので上空を飛行機が頻繁に通過する。
寝室はこんな感じ。
右は個室。大人数パーティは個室を利用していた。
日が暮れてくると急速に寒くなってくる。
黒百合ヒュッテは八ヶ岳エリアでは比較的大規模な小屋で、200名収容である。
最大のものは赤岳鉱泉の400名だ。
200名収容で今日の宿泊者は70名程度、定員の1/3だが、
布団はほぼ床全てを使っているため、
満員時には1畳に2〜3人の計算になると考えられる。
夕食が準備された。
僕は素泊まりなだが、昼時にラーメンを食べたのと、持参した食料があるためである。
朝起きると気温はマイナス12℃。
17時就寝、6時半起床、13時間半睡眠。
風が多少あり、降雪がある。
ガスっており展望は全くなさそうなのでこのまま下山することにする。
トレースを下ってゆく。
下りで分岐を間違えたらえらいことになるので必ず確認して進む。
戻ってきた。今は朝の8時。
8時46分のバスで茅野駅へと戻る。
電車で帰還。
12時には新宿に到着し、そのまま同人イベントに直行。
冬山装備を持っていったので、コスプレ禁止に引っ掛かりそうなくらい変な格好だったが・・・。
直接旅費 18k
間接旅費 3k
減価償却費 5k
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計 26k