旅行記
2009/01 麦草峠
麦草峠とは、長野県八ヶ岳中央に位置する峠で、国道299号が通っている。
国道としては2位の標高を誇る。
ところが、雪のために11月〜4月は通行できない。
しかしなんとか行ってみたい。
雪で閉ざされた、はるか高みの峠へ

スーパーあずさで一気に茅野駅へ。

標高1760mの登山口からは、ロープウェイで2240mまで行けるため、
登りの行程が2時間短くなる。
これは非常に大きい。

山頂駅は、マイナス11℃。

はるか白一色の世界。

山頂駅から1時間ほどのところにある北横岳ヒュッテ。

樹氷が美しい。

ノートPCも無意味に持参。
起動してみる。すると・・・↓

見よ!
ノートPCのスクリーンショットであるが、
CPU温度:5℃
システム温度:マイナス8℃

いちおう各方面に頼りないながらもトレースはあるが・・・

蓼科山は山頂が少しだけ森林限界を超えているのだろう、
ハゲ頭のように真っ白になっている。

今回の宿の縞枯山荘に到着。

電気を引いておらず、ディーゼル発電機もないため、
太陽光発電と風力発電で全てを賄っているそうだ。
太陽光発電(Max1500W)
風力発電(Max800W)
↓
24V蓄電池
↓
DC/AC変換
↓
100V/50Hz電力
という流れになっているようだ。
最大でも2300Wしかないが、今の状態では太陽光100W、風力200W程度の発電量、
たった300Wだが、これで冷蔵庫、無線機などを駆動するのみなので充分だという。
夜はLEDの常夜灯が20基ほど点灯、おそらく20Wくらいだと思われる。
これなら風がない夜でも蓄電池だけで何とか持つだろう。
なお写真では風力発電機は停止しているように見えるが、
1/1300の高速シャッターを切ったため。
実際には強風ということもあり高速回転している。

部屋は6畳の個室対応。
個室なら気にせずいくらでも寝れるので、今晩はゆっくりしよう。

窓にはびっしりと氷が。
この氷、内側に付着したものである。

暗くなってくると350mm対空砲、ではなく35cm反射望遠鏡が設置された。
金星を見てみるとはっきりと半月状に見える。

月と金星が明るく輝く。

装備品置き場。
僕も含めて完全装備だ。
アイゼンは6本爪と10本爪以上が半々といったところ。

小屋の中は電力節約のために石油ランプが燈される。

夜になると当然満天の星空。
オリオン座の下に見える線は、流れ星ではなく飛行機。

外は当然、かなり真っ暗だ。

朝起きると外気温はマイナス13℃を指していた。
室内も氷点下であったようだ。
コンタクトレンズは凍っていたので、手で解凍してから装着した。
ジュースも凍っていた。
オニギリも凍っていた。食べるとジャリジャリしてあまりおいしくなかった。

では今回の本題の麦草峠に向かうことにしよう。

途中で縞枯山を経由するが、いい感じに樹木が枯れていて展望が良い。

遠くには茅野の市街地。中央道も目視で確認できる。

車山のレーダーが見える。雪は年末年始じゃあんまりないな。

遠くには中央アルプスも。

で、麦草峠に到着。
夏なら車で簡単に到達できる、国道で2番目に標高が高い峠である。

てっきり雪で埋没した国道を想像したが、
普通に除雪されており乗用車でも通行できそう。
実際車輪の跡もある。
クローラーっぽい跡もあるので、雪上車やスノーモービルが通ったのだろう。
また、スキーで滑走した跡もある。
勾配は10%なので、勾配は6度。
ゆっくり勢いをつけていけば徐々に加速できるだろうが、抵抗を考えると40km/hくらいが限界だろうか。
自転車よりもスキーのほうが抵抗大きいだろうし。

この国道を下山してもいいかなぁとか思ったが、
茅野まで29km、バス停まででも12kmくらいあるというので断念。
下り勾配10%じゃ走るのはつらいし、歩くと3時間コースだし。

北八ヶ岳は、針葉樹林と点在する池が魅力である。
樹木と池の、緑と青のコントラストは美しい・・・はずが・・・・・ 全 面 凍 結 !
これは麦草峠のすぐ近くにある白駒池。
全面凍結の上には、シュプールやスノーシューの足跡が刻まれている。

この池のほとりにある青苔荘。

同じ池のほとりにある白駒荘。
両者の間はあるくと少々あるが、全面凍結の池をショートカットして歩けるのでだいぶ近くなる。

国道沿いに建つ麦草ヒュッテ。
よく見ればスノーモービルが駐車してある。
国道のクローラー痕はこれか。
閉鎖中の国道を走るなんてなんとも楽しそうである。

夏なら観光客がごったがえすであろうここは、
誰一人とおらず非常に静寂。
少し休もうと思ってザックを下ろして中にあるジュースを飲もうとしたら、完全に凍っている。
結局このジュースは帰り秋葉につくまで氷が残っていた。

国道沿いを下山するのを諦めたので、ロープウェイまで戻ろう。
樹氷が美しい。
途中で道を間違える。
ピークに登るはずが、なぜかその山が進行方向3時の方向に見える。
地図と方角を相談して、引き返すが、なかなか背筋が寒くなった瞬間であった。
途中でトレースが、アイゼンのものからスノーシューとスキーに変化した時点でおかしいと思うべきであった。

青い空が美しい。

ロープウェイまで戻ってきた。

遠くには八ヶ岳の最高峰赤岳(2899m)が見える。

北アルプスも見える。
毎日猛吹雪のはずが、こうして晴れているのも珍しい。

スキーを楽しむ人多数。
標高2200mでスキーを楽しめるとは、なかなか贅沢である。

ロープウェイ山頂駅はマイナス13℃。
風速6mなので、体感気温はマイナス20℃近い。
もちろん標高が高くなれば、風も強くなり気温も下がる。

ロープウェイに並行するスキー場では多くのスキーヤーが滑走を楽しんでいる。
ロープウェイが25km/hに対して、スキーのほうがだいぶ速い。
4000mのコースを3分という人も居るようだ。これは80km/hに達する。
ちなみにロープウェイは7分、歩くと登り120分、下り90分。

帰りはいつものように秋葉に行ったわけだが、
秋葉のすぐ近くにIT安全(?)で有名な神田明神があるので行ってみた。
奥に秋葉のUDXが見えるのがなんとも好対照。
ちなみにお守りは本当にIT関連のものがあった。
サーバーに御札が貼ってあったら9割は神田明神のやつである。
直接旅費(交通費、宿泊費等) 23k
間接旅費(食費等) 3k
装備品減価償却費 5k
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計 31k