旅行記
2009/01 大菩薩峠
大菩薩峠とは、山梨県にある標高1900mの峠で、
多摩川水系と甲府盆地の境界点にあたる。
過去に青梅街道が通っていた、歴史的に見て重要な峠である。

登山口までは塩山駅からタクシーで移動。
ここは標高1050mくらいだから、あと1000mくらい登る事になる。結構大変だ。

丸川峠(1700m)までくるとかなり雪が増えてきた。

大菩薩嶺の頂上は木々に囲まれて展望がない。
さびしく山頂標識と三角点があるのみ。

ちょっと歩くと展望の良い稜線に出る。

(C)Microsoft
フライトシミュレータで同じアングルから。

大菩薩湖は、この気温でも凍っていない。

木が生えていない稜線は風が強いときは大変そうだ。

避難小屋は頑丈な作りで、装備さえ万全ならば宿泊できないことはなさそう。
テント泊するぐらいの気合があればできるだろう。
ネットでは「扉がなく非常に寒い」という報告があったが修理が完了したのか、ちゃんと扉はあった。

で、今回の宿である「介山荘」が見えてきた。
展望が良い大菩薩峠に位置する山小屋である。

チェックインしてから時間が余ったのでちょっと隣の峠に足を伸ばしてみる。
往復1時間ほど。

登山道が続くのがなかなか美しい。
さて、日が傾いてきたので宿に戻ろう。

宿にはジムニーが駐車してある。
ここまで車で来れるのかよ!

青梅街道はかつてここを超えていた。
江戸から甲府までは、甲州街道(今の国道20号)のルートと、
青梅街道(今の国道411号)の2つのルートがあった。
甲州街道がメインのルートであるが、峠を2つ(小仏峠・笹子峠)越えなければならず、
峠を1つ越えれば済むうえ、関所がない青梅街道は、庶民にかなり好まれて利用されていたようである。
人間は1時間に4km歩けるが、高さは300mしか登れない。
青梅街道は遠回りでも、累積標高差が少ないために所要時間はあまり変わらなかったようだ。
まぁ、今でも八王子と高井戸に関所があって通行する車から料金を徴収しているが・・・。

山小屋は100人収容でかなり大きな作り。

6畳程度の部屋が10部屋あるので確かに100人は泊まれるだろうが、
旅館の基準で言えば30人といったところだろう。
ちなみに当然ながら水は貴重なので風呂はない。

部屋はこんな感じ。
6畳の個室を2人で利用。
かなり広く荷物をだらしなく展開できて非常に便利。
ストーブが置いてあるが、狭い部屋でガンガンに炊くと練炭になりそうでちょっと怖い。
ちなみに寝るときにはストーブは回収される。

パブリックスペースはあまりなさそう。悪天候時は大変かもしれない。

羽田・成田に近いため、飛行機が割と低高度を通過する。

赤外線フィルターを持参してきてくれたので、
今回もいろいろいじってみる。
太陽を撮影すると可視光とフレアの出方がだいぶ違う。

周辺の景色を撮影すると、
空は暗く写り、木々は逆に明るく写る。

参考までに可視光で撮影したものを白黒にしたものである。
空の明るさと木の暗さを比べてほしい。

珍しいブロッケン現象がでていた。

赤外線で撮影すると多少、ブロッケンの出方が異なるが、
赤色の外側に出るというわけでもなく、よくわからない。

しばらく遊んでいるうちに日が暮れてしまった。

お腹が減ったので夕食。
5時半から。
ヘルシーなメニューだがだいぶ満腹まで食べられた。
山の幸を使った料理を食べたい気もするが、自分でもってこいという話だな。

今回撮影担当が新規に導入した冬靴。
寒い中でも抜群の保温性を見せた。
ただし重いのが難点。

こちらは僕の布製軽登山靴。
薄型軽量で快適であるが、冬は耐寒性能に激しく劣り非常に冷たい。
またソールが柔らかいので、8本以上のアイゼンは装着しにくい。

メシを食っているといつのまにか外は真っ暗。
木星が明るく輝く。

満天の星空である。

明るく輝く甲府盆地。
甲府の中心部は、右の山に隠れて見えないが、それでも充分な明るさ。

中央道の輝線が見える。
中央左にあるS時型のがそれだ。
寒いので部屋に戻って、準備して寝ることにしよう。
8時就寝。
明日までゆっくり寝たい。

朝は6時起床。
既に空はかなり明るくなっていた。

雲1つない快晴。今日は良い日になりそうだ。
風はないが、マイナス15℃の気温がかなりこたえる。
ちなみに風は強い時で38m/sということがあったようだ。
歩くことはできるがかなり煽られるはず。

東京のビル群が霞んで見える。

横浜の市街地もかなりはっきりと見える。
左の高いビルはランドマークタワー。

富士山がかなり近くに見える。

日が昇ってきた。

甲府へ向かう旅行者が峠に達してこの景色を見たと考えると、なかなか思うところがある。
ここからは甲府まで徒歩で12時間といったところだろう。
2日もあれば辿り着くはずだ。
今でこそスーパーあずさで1時間半、かいじでも2時間は掛からないが、
徒歩での旅行は本当に大変だっただろうと思う。

南アルプスの間ノ岳(左)と北岳(右)

青い空が美しい・・・といいたいところだがこれはPLフィルター装着済。
肉眼よりもかなり青くなっている。

甲府盆地は順光になりかなり良く見える。
さて、下山することにしよう。

大菩薩峠からは、車が通れる道が続く。
林道に見えるが実は立派な県道で、一般県道508号大菩薩峠線。
県道標識はないものの、ときおり設置してあるカーブミラーに「山梨県」の表示があり、
確かに県道であることが確認できる。
途中には山小屋も多く安心して下山できる。

富士見山荘は富士山が見えるロケーションにある。
夏であればここまでタクシーが進入可能。

福ちゃん荘。
日本赤軍の「大菩薩峠事件」で有名になった。詳しくはWikipedia参照。
ここまで自家用車で入ることができる。
県有地を借りているという事情からか、駐車料金は無料だが、その代わりメシの注文が必要。

夏場は実質的な登山口となる上日川峠。

アオカン(※一般道用の青い道路看板)を見ると、
もう山ではなくここが普通の公道であることが実感できる。
ここから登山口まではあと1時間半ほど下る。

登山口近くにある温泉で汗を流し、帰還する。

塩山駅まで戻れば、あとは「かいじ」で東京まで1時間半だ。

お疲れ様でした。
大半の写真は友人撮影。多謝。
撮影機材 Nikon D80
直接旅費(交通費、宿泊費等) 14k
間接旅費(食費等) 2k
装備品減価償却費 5k
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計 21k

航空機から見た大菩薩峠周辺。

航空機から見た甲府盆地。
距離が遠いので山から見たほうがはっきりと見えるが、
高度が高いのでこっちのほうが当然ながら遠くまで一望できる。

拡大した大菩薩峠周辺。
左は大菩薩湖、右の白い山肌が大菩薩峠。