旅行記
2008/10 鳳凰三山
鳳凰三山とは、南アルプスの東縁に位置する山で、
すぐ東が甲府盆地のため、眺めが良いことと日の出が美しいことで有名な山である。
※写真の大半は友人撮影。多謝。撮影機材NikonD80。

鳳凰三山は、3つの山で構成されている。
写真の、
1 白鳳峠
2 高峰
3 地蔵岳
4 観音岳(※最高峰)
5 薬師岳
6 苺平
7 杖立峠
のうち3、4、5を鳳凰三山と呼ぶ。
今回は赤線で示したルートを左から右へたどることとした。

深夜の高速道路を快走して目的地へ向かう。

登山口となる夜叉神(やしゃじん)登山口は既に混雑していた。
季節外れなのに良く登るよ。
俺らもだけどな。
ちなみにピーク時は、夜叉神峠登山口の100台の駐車場は満車になり、
10kmほど下った芦安の駐車場(300台)を利用しなければいけなくなる。

タクシーで広河原まで移動する。
青年2人組と交渉して相乗りしたため非常に安く済んだ。
既に良い感じに紅葉している。

広河原山荘で体勢を整える。

準備完了だ。
軽装っぽく見えるが、装備を十分に吟味して軽量化したためである。
決して必要な装備を欠いてはいない、はずである。

美しい紅葉の中を登る。

特に危険箇所は無い。
しかし、時折ルートが不明瞭な部分があり、判断に困った。

ときおり階段などがあるが、ゆっくりいけばどうということはない。
それにしても友人のザックは重そうである。
中身は液体燃料(水)・固体燃料(食料)であるが、
その他にも性能優先で重い装備がかなり入っている。
僕は軽量化最優先で装備を選定しているが、
同じ物でも重量半分というものは沢山存在する。
例えば持ってきたヘッドランプ。
軽量なものは光量には劣るものの40g程度となる。
こういう微々たる差が積み重なって大きな重量となる。
衣類はかさばるものNo1であるが、
ビニール袋に圧縮して入れることでかなり体積を節約できる。
体積の節約は小さいザックでも済むことになり、結果軽量化に貢献する。

とはいえ、さすがに20Lの秋葉1000円リュックではちょっとどうかと思ったので、
今回からは25Lのザックを導入した。
新しいザックは登山に最適化して設計されており背負いやすく負荷になりにくい。

先週に北岳・間ノ岳に登ったルートである。
どちらもかなりの急坂の連続で、非常に疲れた。

左は大樺沢(おおかんばさわ)と、中央に見えるのが白根御池小屋。

拡大するとこんな感じ。

途中からは見晴らしのいいガレ場を登る。

展望はなかなか良い。

急な岩場をヒィヒィいいながら登る。

観音岳はすぐ近くまで見えている。
だが、そこに行くまでは所要時間2時間。

風がかなり強い。煽られないように進む。

すり鉢状になっている地形。
滑るとずっと下まで行きそうだが、雪がなければ大丈夫だろう。

まるでCGのよう。

地蔵岳のオベリスク(尖塔)。かなり大きく、甲府盆地からでも見えるという。
稜線は大きな岩がゴロゴロしており歩きにくい。

なかなか良い景色。

まさにCG。

これもなんだかCGだ、空が青ければよいのだが。

まるで雪原のようでもある。

がんばれがんばれ

それにしても、パーティを組んでフィールドを進むのは、まさにネットゲームと同じ感覚。
別にモンスターが居るわけではないが、
年間200人の登山者が死んでいる「自然の脅威」というモンスターが襲ってくることもある。
各自得意不得意を活かした編成が必要であるし、
それぞれ役割を決めて、その役割を各自全うする必要があるのはゲーム同様。

はるか遠くには綺麗な富士山が見える。
上部に雪をかぶっているのが確認できる。

雄大な富士山をバックに記念撮影。

薬師岳の頂上は広くなっておりどこが頂上だかわかりにくい。

ところどころに鉄製のケルンのようなものが設置してある。

なかなか疲れて、3時ちょっとに小屋に到着。
小屋は薬師岳直下の鞍部にあり、標高2720mとギリギリ樹林帯の中に位置する。

今回宿泊するのは、薬師岳小屋という鳳凰三山の中では最も高い場所にある小屋である。

中はこんな感じ。

物も売っている。

おおきく、食堂の部屋と宿泊の部屋に分かれる。
宿泊の部屋は狭く、本当にこれで60人収容できるのかと思うほど。
実際には定員の2倍くらいになるというから、驚きである。
今回は定員の0.6倍、10人用のスペースに6人収容だったので、
そこそこ広く寝れたが、それでも2畳に3人のスペースであった。
一般に装備は30〜40Lくらいの人が多い。
今回はできるだけ装備を切り詰めて25Lのザックに全て詰め込んだ。
この中には2日分の水も含む。
この小屋には水道はないので、手を洗うにも水を持参する必要がある。

夕食。2100円。
雨水だけしかない小屋で暖かい食べ物が食べられるというのは、
かなりの苦労の産物である。
食料は人力による輸送だし。
ごはん、味噌汁、おでん、サラダ、お茶の5品であるが、
ごはんとお茶はオカワリし放題、
冷えた体には暖かいお茶はありがたい。

夕食を終えたあとは、菓子を食いながら明日の打ち合わせをする。

夜も遅くなってくると人も少なくなってくる。
小屋の中でも防寒着を着る必要があるくらい寒い。
補給物資に制限があるため、火力の低いストーブが一台あるだけ。
寒さについてはふとんに包まってしのぐしかない。

小屋の外は明かりが全くなく、まさに「夜の山は魔界」といえる状態。
この写真では、黒い部分の階調を持ち上げて、HDR(高ダイナミックレンジ)っぽく仕上げてある。
暗い小屋の外の様子が分かる反面、明るい部屋の中も見えており、
肉眼で見たイメージにある程度近いのかなと思う。
さて、7時就寝で、5時起床。
昼寝もあわせると、12時間睡眠であった。
狭いながらもかなりぐっすり寝れたため、疲れについてはほぼ回復。

夜起きてみると、 雪 が 降 っ て い た 。
ノイジーなのはISO2400相当での撮影のため。
フラッシュの光量がもう少しあれば、もっと綺麗なんだろうが。

BGM:ラスト・リグレット

日が昇ってきたがこれでは日の出は全く期待できない。残念。
雪が降る中を出発する。
自分にどんどん雪が積もってくるが、
十分な防水装備のおかげで水を弾いてぬれることは無かった。

雪が降り積もる頂上で再び記念撮影。

雪は岩場のステップを埋めて、激しく進みにくい。

しばらく下ると山小屋が。

中はこんな感じ。

暗い樹林帯を進む。

遠くには富士山が見える。
不思議な雲を被っている。

標高1800mを切るあたりから紅葉が美しくなってくる。
地面にも紅葉の絨毯が敷かれている。

夜叉神峠に到着。

ここから登山口までは40分で下れる。
ハイキングの人たちが沢山登ってくる。
たしかに紅葉狩りには良い感じだ。
無事に登山口の車まで戻る。
まだ11時前、かなりの余裕を持った早い下山。

市営の温泉で汗を流したあと、中央道を渋滞ができる前に通過して、東京へ帰還。
焼肉を腹一杯食べて燃料補給をしたあと、解散。
総旅費15k、うち宿泊費5k、交通費3k。燃料消費量29L。

航空機から見た鳳凰三山核心部。
白い山肌は特徴的で、飛行機から見てもすぐに分かる。
写真では分厚い空気の層を通過しているために青みがかっている。
| 標高m | 実際:分 | 時間 | 備考 | |
| 広河原 | 1520 | 0 | 0800 | 登山口 |
| 白鳳峠 | 2450 | 190 | 1110 | |
| 高峰 | 2779 | 270 | 1230 | |
| 観音岳 | 2840 | 390 | 1430 | 山頂 |
| 薬師岳小屋 | 2720 | 440 | 1520 | |
| 宿泊 | ||||
| 薬師岳小屋 | 2720 | 440 | 0630 | |
| 夜叉神峠 | 1500 | 650 | 1000 | |
| 夜叉神 | 1300 | 690 | 1040 | 下山口 |