旅行記
2008/09 旭川
EARLIEST AUTUMN OF JAPAN

東京は天気が悪くても、
いったん空に上がってしまえば濃紺の成層圏が上に広がる。

大洗⇒苫小牧のフェリーであろうか。
船の旅は昔はよくやったもんだ。
所要20時間、ずっとぐだぐだできるのもなかなか至福の時間。

襟裳岬までは130kmの距離である。

ANAの千歳発羽田行きの便が上昇してきた。
こちらは旭川行きなのでまだまだ巡航高度。

苫小牧東港
いったん新千歳空港の上空をパスしてヘディング30方向へ旋回、
旭川空港へ向かうコースである。

石勝線の列車交換施設であろう。

富良野市街。意外に大きな街だ。

十勝岳か?距離40kmといったところ。
噴煙が上がっている。

そんなこんなで定刻30分遅れで旭川に到着。

北海道はドライブするには最高の場所だな。
できればバイクが良かったが、旭川にはレンタルバイクはないとのこと。残念。

夕暮れに染まる直線道路。
それにしても、飛行機から見たらほんの5分とか10分とかだったのに、車でいくとえらいとおい。
ほんの隣町なのだが。
北海道の距離感覚は本州とはかなり違う。

夕飯は旭川ラーメンで。

今回の宿泊地は美瑛。

美瑛駅は日本の駅100選に選定されている

美瑛は、アニメ「魔法遣いに大切なこと」でモデルになった町である。
泊まるまでは、単なる田舎の小さな町かと思ったが、
そんなことはなく小さいながらも綺麗で素朴な雰囲気を持った独特の街であった。

ちなみに宿は3500円/人だが綺麗で文句なかった。

次の日は朝4時半起きで大雪山を目指す。
5時45分、ロープウェイ駅到着。

ロープウェイで5合目まで上がると、大雪山が目の前に。

噴煙が上がっている。
硫化水素の匂いがして、温泉卵が食べたくなってくる。

既に紅葉まっさかりといったところ。
色とりどりの低木が美しい。
樹林帯の高木とはまた違うしさである。
まるで紅葉の絨毯といったところか。

紅葉の中を登っていく。
しかし登っているところは既に植生限界を超え、草1つすらないが。

はるか先まで山が続く。
大雪山地区は、大きさはほぼ神奈川県に相当する。
たしかにどこまでいっても山である。

この先に見えるのはSOS遭難危険地帯である。
約20年前、遭難者が出たためヘリが捜索したところ、
倒木がSOSの形になっているのが発見された。
遭難者は無事に発見されたが、SOSについては知らないと話したため捜索を続行。
SOS地点のすぐ近くで人骨が発見された。
遺留品にはカセットテープがあり、テープにはSOSと助けを求めている声が記録されていた。
これが三行で解説するSOS遭難事件である。
詳しくはWikipedia参照。

これが有名なニセ金庫岩。
悪天候時は、金庫岩の左を目印に下山することになるのだが、
ニセ金庫岩の左を行くとSOS遭難地帯に突入することになる。

頂上到着。

9月の寒さとは思えない。
頂上に立ち下を見下ろす。
冬のコミケとほぼ同じ耐寒装備である。

周辺には人工物が一切なく、砂漠のような荒涼とした景色が続く。

気分は縦走。

この盆地内には温泉が湧き出ているが、
一緒に硫化水素も噴出している。
たまに中毒で倒れたキタキツネやヒグマの死体が転がっているらしい。

少し高度が下がると、植物が復活してきた。
風も弱くなり、気温も上がり耐寒装備を解除する。

北海道有数の秘湯、中岳温泉。
大雪山の奥地に沸くこの温泉は、湯船しかないが足湯するには十分である。
源泉と沢の水の混合比を、導水によって変化させることで温度調節を行う。
そのためには溝を掘ったりして重労働になってしまう。
ちなみに誰のか分からないが何故かシャベルだけは温泉に備え付けられている。
ここは国立公園内。
一応、勝手に湯船を作るのは違法なのではないか、という話もあるが、
誰ともわからず皆によって維持されている不思議な温泉である。
あと、頭を洗ったり顔を洗ったりするのは、エキノコックスの関係でやめたほうがよい。

水は無いが尾瀬のようだ。

池には大雪山が美しく映えていた。

ロープウェイ駅に戻ってきた。
所要5時間半、かなり疲れたが、これから埼玉に帰らなければいけない。
だがその前に、フロに入ってメシを食わなくては。

北海道らしい直線道路を35ktで疾走して旭川空港へ向かう。

空港に近づくと飛行機が1機上がってきた。

レンタカーを返却。お疲れであった。
走行距離270km、燃料消費量18L。
「ガソリン1L160円、燃費15km/L」でも、
2人で分割すると、「ガソリン1L100円、燃費19km/L」に変化することになる。
何人も乗れる車はやっぱりオトクである。
しかし1人で乗ると非常に高い。

飛行機が出る前に日が暮れてしまった。
帰りは夜間飛行となり、景色はほとんど見えなかったが、
ところどころに街の明かりが見えるのが綺麗であった。
羽田では着陸待ちのために千葉県上空で20分ほどホールドさせられる。
昼間であれば遊覧飛行となってオトク、といったところであるが、
夜の雲中飛行では何も見えなくて面白くない。

帰りは秋葉に寄り無事に帰還。
総旅費50k。うち航空券27k。