旅行記
2008/08 八ヶ岳
※大半の写真は友人撮影。多謝。
麦草峠を経由。
茅野駅。
茅野市は日本で一番高い場所に街の中心部(市役所)ある。標高800m。
下界よりはやや涼しい。
車で今回宿泊する美濃戸山荘を目指す。
なんだか爽快な高原の雰囲気。
別荘地になっているのも頷ける。
登山道に入ると道がめちゃくちゃ悪い。
林道マニアも満足な仕様だ。
そのままでは上れず、
一度勢いをつけてから突っ込まなければいけない坂もあった。
と、ここでエンジン油温が105℃に達ししたため休憩。
走行抵抗の大きい路面で、登り勾配のなか、低速域で吹かしまくったため油温が急上昇した。
おそらくトランスミッションもかなり高温になっていると思われる。
途中でなんどか登山者を抜かしながら進む。
到着。
木漏れ日が地面を照らす。
部屋は8畳。
3人で使うには実に快適な仕様。
風呂もあるし、山小屋ではなくほぼ旅館と考えてよいだろう。
食堂はこんな感じだ。
夜8時になったので外に出てみると、満天とは言わないまでも十分な星空。
午前4時出発。
ヘッドランプを装備して、闇のなかを進む。
3人居るが、やや怖い。
4人のファミリーが先に出発していたが、こちらが追い抜く。
2回ほど沢を渡るが、ゴアテックスの靴でなければ終わっているところだった。危ない。
しばらくすると、次第に明るくなってくる。
こんな深い森の中に単独でヘリポートがある。
テント設営しないようにと注意書きがあってワロタ。
広い河原の中なので、これなら僕でも十分着陸できそうだ。(※ゲームで)
木で作ってあり、強度が不安ではあるが着陸はできるようだ。
着陸できない(ホバリングのみ)の場合は、「○にH」ではなく、「○にR」の印になるからだ。
6時半に行者小屋に到着。
出発準備を整える人でごったがえしていた。
ま、奥地の山小屋に泊まっているならこの位の出発時間で大丈夫だろう。
行者小屋の中はこんな感じ。
山を貫いて飛行機が飛ぶ。
だんだんと急坂になってくる。
垂直に近い岩場(実際には40度くらい)を登る。
本当にこれで初心者ルートなのかよ!!と叫びたくなるが、(晴れハレユカイは叫んだけど)
実際にガイドブックには「危険箇所少ない」になっているし、
たしかに鎖や梯子が整備されているので、
初心者ルートなのだろう。
階段が整備された区間は楽勝だ。
普通の登山道よりも楽だ。
東側へ向かっているので、朝日がまぶしい。
急坂を上りきると、赤岳が目の前に見えて非常に美しい。
まるで要塞のような赤岳天望荘。
お約束の記念撮影をして、各自休憩。
その間に、内部を散策してくる。
3人用個室。
なかなか綺麗なつくり。大きさは4畳程度。十分に広い。
なんと稜線上なのに風呂もある。
風呂+個室ならば、1週間くらい泊まってまったりと避暑生活を送るのも面白そう。
なんたってここは2730mなので夏でも15℃くらいしかないのだからな。
本当はこの先に諏訪湖が見えるはずなのだが、ちょっと空気が悪く見えない。残念。
頂上への道から反対方向を望む。
フライトシミュレータで見るとほぼ同じような地形になっている。
頂上小屋へ到着。
みんな仮設へリポートのうえでくつろいでいた。なんたって平らだしな。
記念撮影
頂上には小さな祠がある。
728hPa
ギリギリまでハイマツが迫っており、森林限界はかなり高い。
さてここから恐怖の下りが始まる。
登りは安定しているのでそこそこ急斜面でもなんとか登れるのだが、
下りは恐怖を感じる人が多い。
たしかに足を踏み外したら重傷じゃ済まなさそうだが、
しっかりと鎖が整備されており、子供でも登っている。
上から見ると、行者小屋とヘリポートはかなり近い。
歩くと結構あるように感じたのだが。
しかし行者小屋まではそれほど大きな勾配もなく、
林道終点から2時間のため、人力でのボッカでも十分な気もするのだが。
ヘリから見るとたぶんこんな感じだろう。
写真はベル206のコックピットから。
なんとか無事に行者小屋まで降りてきた。
行者小屋まで降りてきた。
空に積乱雲ができそうな雰囲気。
時間には余裕があるが、天気が危なさそう。
ルートを検討し、最短ルートで下山することとする。
「もののけ姫」な樹林帯を歩く。
美濃戸山荘まで戻ってきた。
歩行時間9時間。
日帰りも可能な山だが、結構疲れる。
すぐに荷物を車の中に放り込み、記念撮影としゃれ込む。
帰りは渋滞している中央道を避け上信越道で帰還。
区間 | 標高 m |
標準所要 (分:累積) |
実際所要 (分:累積) |
備考 |
美濃戸 | 1750 | 0 | 0 | 登山口 |
行者小屋 | 2340 | 120 | 145 | |
赤岳天望荘 | 2730 | 210 | 235 | |
赤岳頂上 | 2899 | 250 | 300 | 頂上 |
行者小屋 | 2340 | 330 | 410 | |
美濃戸 | 1750 | 430 | 555 | 下山口 |
やはり、標準所要時間の120〜130%といったところなのだろう。
これで行動計画を算出すべきだな。
それにしても9時間の歩きは疲れた。
だが、ゆっくりとしたペースだったので、次の日に残るような疲れではなかった。
飛行機から見た八ヶ岳核心部。
成田⇒仁川の便からなので、既に高度は10kmくらいになっている。
同様に飛行機から見た八ヶ岳山塊。