旅行記
2008/07 ウズベキスタン
目次
1 1日目 東京→タシケント
2 2日目 タシケント→ブハラ
3 3日目 ブハラ→シャフリザーブス→サマルカンド
4 4日目 サマルカンド
5 5日目 サマルカンド→タシケント
6 6日目 タシケント→東京
7 まとめ
1日目

ウズベキスタン航空の便でタシケントへ。

東京湾が見える。

海ほたる。

富士山。
よく見るとちょっと万年雪が残ってる。

ビザ。
ウズベキスタン旅行は1ヶ月くらい前から計画する必要がある。
パスポートを大使館に送り、ビザを給付してもらい、
送り返してもらうだけで結構な日数を要する。
(僕は1週間掛かった。)
申請自体は、大使館のサイトからPDFを印刷して記入するだけなので難しくはない。

一旦関西国際空港に着陸し、客扱いをしたのち、再び出発。
淡路島と明石海峡大橋が見える。

今回、380$を持参した。
まぁ、この前のグアムのときの余りなんだけどな。

成層圏まで昇ると、紺色の空が広がる。
西日本・韓国・中国沿岸部あたりは雲が濃く立ち込めていて何も見えない。

最初のスナック。

機内食。
さすが日本発の機内食はうまい。

中国内陸部に入り、ステップ気候帯になると雲が晴れてきた。地上が見える。

険しい山脈が帯状に連なる。

西遊記で三蔵法師が目指したこの山は、
確かに地表から見れば、燃えているようにも見える。

空港を見るとちょっと安心する。

砂漠気候の場所は、灌漑された場所とそうでない場所がはっきりと分かる。

ウルムチの市街地だろうか?
1本の川と貯水池が町に水を供給していることがわかる。

だがこの貯水池は浅くちょっと頼りなさそう・・・。

巨大な扇状地が。

砂漠の中を道路と鉄道が貫く。

高空に月が浮かぶ。
光学3.6倍×デジタル4倍で撮影したものを20%に縮小したのだがなかなか良い解像度。

機内食(到着前の軽食)
なかなかおしかった。

キルギスの7000m級の山々が見える。
盛夏でも分厚い氷河を湛えるその姿は、まさに神々が住む領域と言える。
もちろん人の住んでいる気配は全くない。

氷河をナマで初めて見た。

積乱雲を見つける。
かなとこ雲の頂上より上にいるということは、今は成層圏を飛んでいるはずだ。

4000m辺りまで下がってきたが相変わらず雪の世界。

ウズベキスタン領内に入った。
砂漠地帯であることから、山々に木がない。
このあたりの山岳地帯は地雷が埋設されている可能性があるという。

タシケント近郊。灌漑により農業を行っているのだろう。

シルダリア川。
多分日本人であれば「普通」なのであるが、川幅に比べ、河川敷が広い。
砂漠地帯なので、最大流量と平均流量の比率(比流量という)が非常に大きいと考えられる。
大陸の大河川は通常、比流量が小さく水量が安定しているが、どうやら砂漠地帯ではそうではないようだ。

入国後、両替をする。
20ドルを26,000CYMに替えるとこんな感じ。
100ドルだとかなりの札束になるようだ。
ネットの情報ではCYMの流通量(特に高額紙幣)不足から、
20ドルを両替したら200CYMの札束2つが来た、という話もあったが、
最近では改善されているらしく、
新札の1000CYM紙幣が沢山流通しているとのこと。
2日目

まだ早朝のタシケントの市街。
想像していたよりもずっと街がキレイでびっくりした。
なんだか旧共産圏っぽい雰囲気がまだまだ残っている。
タシケントからブハラまでは飛行機で一気に移動する。
運賃は40$程度。
両都市間は、東京大阪に相当するくらい距離が離れているが、
高速鉄道があるわけでも新幹線があるわけでもない。
バスで移動するほかは無く、所要時間は8時間掛かる。飛行機で行くのが一番。
ウズベキスタンの人は飛行機はまず使わないらしい。
平均的な月給が200ドルくらいというから、たしかに40ドルの運賃は高い。

地図で見るとここは湖のはずなのだが。

シルダリヤ川は川幅数kmの薄い流れになって、
湿原地帯(元々は湖だったのだろう)を流れる。
ちなみにウズベキスタンでは、アムダリヤ川とシルダリア川という二本の主要な河川があり、
どちらもアラル海に注いでいた。
今ではどちらも流量が減少し、
シルダリア川は僅かにアラル海に注ぐものの、
アムダリヤ川はアラル海までたどり着けず、途中の広大な砂漠の中に消える。
アフガンに近いほうが、アムダリヤ川
シベリアに近いほうが、シルダリア川
と覚えるのだそうだ。
ちなみにウズベキスタンとアフガンはアムダリヤ川を通して国境を接している。
アフガンに比べれば平和なウズベキスタンに不法入国を試みる者も多いようで、
ウズベキスタンの国境警備隊が実力行使に出ることも多いようだ。
日本と違って毅然とした姿勢だ。
それが普通なんだけどな。

機内はこんな感じ。
ちなみに機種はアントノフ24。
ロシア機に初めてのったわ。
しかし途上国では飛行機は最高だ。
先進国よりは危険と言われているが、
地上交通より遥かに安全だしなんと言っても圧倒的に速い。
アントノフ24は巡航速度450kmhとのことだが、
最大巡航高度8000mでこの速度はちょっと遅い。
この速度でこの高度では、140ktくらいになってしまう。
エアコンが搭載されていないのか地上では室内は暑かったが、
上空では涼しくて快適。
もちろん与圧は効いている。

湖が農地に水を供給していることが分かる。
この湖は8km×10km。
ちょうど諏訪湖の縦横2倍ずつといったところだ。
ところで、東京→大阪に相当する距離を飛んだのに途中に空港が1つも見えなかった。
東京⇒大阪便の右窓側に座れば、途中で8は空港を見つけられるのだが。
(例:調布、厚木、立川、清浜、静岡[建設中]、名古屋、中部国際、岐阜)

ブハラ空港直上をパスして着陸態勢に入る。
滑走路は1本しかないが、空軍基地を兼ねているようだ。
「UZ AIR FORCE」と書かれているアントノフ輸送機が駐機してあったり、戦闘ヘリが沢山置かれていた。
空軍の主力戦闘機はネットの情報によれば、Su-27×32機+Mig-29×32機=64機。
さすがは旧ソビエトだっただけはあるようで、なかなかの空軍力、
しかも量より質をとっていると言えそう。
Su-27に関しては十分に航空自衛隊の戦闘機(※F-15を除く)とやりあえるハズ。
ウズベキスタン空軍全戦闘機 VS F22ラプター10機編隊
とかで模擬演習やったらどうなるのか、ちょっと見てみたい気もする。
ちなみに空港からは、
ドライバーのイズミさん、
通訳のサユリさんと行動する。(最終日の空港まで)
サユリさんはウズベク語、ロシア語、英語、日本語が可能なマルチプレイヤー。
4ヶ国語を操る超エリートということだ。
日本語では1年間、埼玉大学で勉強していたとのこと。あれ地元じゃん。
まさかこの辺境の地まで来て、
「×浦和駅近くの鉄板焼がうまい」とかいう話で盛り上がるとは思わなかった。

ロシア仕様のWindows。
なんともカオスな雰囲気が漂う。

キーボードはこんな感じ。
キリル文字は同じアルファベット文字に割り当てられてはいないようだ。

ついでの情報収集する。
日本語は表示できないので、英語のWikipediaに頼る。
特にアクセス制限はないようで、どんなサイトでも見れる。
中国よりネットは自由のようだ。

素晴らしい青い空にモスクが映える。
しかし暑い。気温40℃。
空気は乾燥しているので、日陰と風さえあれば充分涼しい。

昼食。
サラダはトマトが多い。ウズベキスタンの特産なんだという。

ブハラのモスク。

ときおり、「ニャポーニャ?」(日本人か?)と聞かれる。
なんで分かるんだ。
日本人と分かると、「ヤスイヨヤスイヨ!」とか「バザールデゴザール」とか、
変な日本語で呼び込みを受ける。
誰が教えたんだ!

青い空が美しい。
砂漠気候で夏場の月間降水量は10mm以下。従って雲は皆無。

車での移動だと荷物が少なく快適。

人も少なくて快適だ。

内部はこんな感じの装飾になっている。

なかなかきれい。

野良猫がいる。

砂漠地帯では互いの都市の距離が離れており、
看板には恐ろしい距離が平気で書かれている。(単位はKm)

ブハラの町並み。地方都市なのでタシケントよりはちょっと劣るが、やっぱり意外にキレイ?

売店。
サユリさんは「キレイでしょう?ウズベキスタンも発展しているからね!」と言っていた。
ウズベキスタンではかなりキレイな部類に入ると思う。
生で菓子が積まれているが、これはkg売り。1Кг=4000CYMくらい。
ちなみにハエが超たかっているので細かいことを気にしない人向き。
ウズベキスタンというと、
紛争をしているような非常に危ない国だと思っている日本人が多い。
これは「アメリカが悪いイメージを植えつけているから」だと言っていたが、
単に日本では情報不足なだけである。

ブハラでのホテル。
高級ホテルだけあって内部はまさに別世界。

野良猫。
人間には超慣れているがどうやら飼い猫ではないようだ。地域猫みたいなもんか。



野良犬。
噛まれると、狂犬病になって死ぬので気をつけなければいけない。
もし噛まれたらすぐに注射を受けないと命はない。
が、その割に結構野良犬も多い。大丈夫なのかよ。

「メシくれよ」

月はイスラム教のシンボルであるという。
3日目

朝飯。生野菜は脂肪フラグ。(一応食べたがおいしかった。)

砂漠の中をサマルカンドに向かって疾走する。
サマルカンドまでは450km、6時間。
途中かなり悪い道路を通り徐行を余儀なくされるも、
路面が良いところでは瞬間最大130kmh、巡航100kmhくらいで走りかなり時間短縮した。

砂漠の中を鉄道が貫く。
単線非電化の割にしっかりとした軌道だ。

どこまでも続くステップ地帯。

まだまだ先は長い。

州界では検問がある。

砂漠地帯。

一般にウズベキスタンの鉄道は規格が高く、
地図で見ても線形は非常に良い。
東海道新幹線よりちょっと悪いくらいだろう。
このくらいならば、ちょっと改良するだけで200kmhで列車を走らせることは充分可能だろう。

地平線まで続く直線道路。
北海道も爽快感があって良いが、こちらも暑いせいで爽快感はないものの(?)、
車は少なく走るには最高だ。

ただしたまに農耕車やロバ車が走ってたり(しかも逆走だったりもする)
牛が道路の真ん中に寝てたりするので、そのへんはちょっと注意が必要だ。
更に時々地面に穴が開いてたりする。
高速巡航中に穴を踏むと非常にまずいので、意外と気が抜けない。

州の境界では、軍人による検問を受ける。
9割くらいの車はスルーしていたが、止められてなにやら揉めている車もあった。
僕 「ところでウズベキスタン空軍って強いの?」
サユリさん「うーん、よくわからないのですが、あんまり強くないみたいですよ」
僕 「ふーん」
サユリさん「日本の軍隊は本当に強いね!あの強い船ウズベキスタンにも欲しいよ」
僕 「ああ、イージス艦ね。でも海がないウズベキスタンでどこで使うのさ?」
サユリさん「あは」
通訳の人は一般に文系なので理系的なことを聞くのはちょっときついようだ・・・。

昼飯。

エンジン始動!まわせーーーっ!!
回ってくれないと砂漠から移動できないから困る。
途中で立ち往生してる車もやっぱりあるし、
砂漠の真ん中に朽ち果てた車が放置されていることもあった。

途中の町で数時間休憩。
なかなか眺めはよいが、暑い・・・。

あの山の向こうがサマルカンドだ。
距離150km。
ただし、あの山は2000m級の峠になるため小型車しか通行できない。
今回の車は14人乗りバンなので、山を迂回するルートを取る。

ちなみにさっきの展望台はこれだ。実は世界遺産。
元々はもっと高かったというが、崩れて今の高さになったという。

サマルカンドへ向けて出発。
それほど状態のよくない国道を走る。

周りは灌漑によってできた豊かな農村地帯だ。

灌漑地帯を抜けてると一気に砂漠になったりする。

また州境が見えてきた。
あそこを通るとサマルカンド州だ。

横を見るとさっきの町から見えた山脈が。
山自体は2000mくらいでそれほど高くない。

砂漠のまんなかで燃料が無くなる。
僕「オッサン!やばい!やばい燃料ないよ!!」
イズミ氏「いや大丈夫大丈夫」
僕「あと何十km走ればガソリンススタンドがあるのか?しかも営業してるかわからないし!」
イズミ氏「いや大丈夫大丈夫」
ロシア語で大丈夫と言われるとなんか不安だが、きっと「一方ロシアは」で何とかしてくるんだろう。

結局、燃料が無くなるギリギリセーフで営業しているガソスタを発見、セーーフ。
ガソリン値段は最近は2倍程度まで上がったせいで、
みんな困っているという。
しかしウズベキスタンでは自国で原油が取れるのになぜ上がってるんだろうか。
その値段は1Lで800〜2000CYMくらい。
値段に幅があるのは、品質によって違うため。
よく考えればガソリンは天然資源のため品質が違うのは当然といえる。
具体的には、低品質なものは水が混じってたりゴミが入っていることもあるという。
しかも70オクタンなので、高性能な車には使用できない。
最高で98オクタンのものまであり、これは非常に高い。(日本でいうハイオクに相当する)

なにはともあれ、無事にサマルカンドに到着、よかった。
ホテル。
一泊10$でこの品質は文句なしに良いのではないだろうか。
日本でも一泊1500円で宿泊できる施設はあるが、
男女混合大部屋で、ベッドはなく椅子、しかも滞在時間は6〜9時間に制限されている。
(ただしコンピュータを使い放題という利点はある)
自分も高校生の頃はよく利用したものだが。

「ニャポーニャ?」
適当に散策したり、売店で水を買い込む。

暗くなってくると一気に人影が無くなり危険度が急上昇するので、
ホテルに引き上げる。

水を凍らして、ノートPCの耐衝撃ケースに入れて持ち運ぶ。
これで昼間はもつはずだ。

サマルカンドの天文台跡。
なにか施設が残っているのかと思ったが、六分儀があるのみ。

タシケントとサマルカンドの関係は、日本の東京と[大阪+京都]の関係に近い。
首都 と 歴史の街
最大都市 と 第二の都市
平均的な文化 と 独自の文化
という関係である。

内部は棺が置かれている。

こりゃまたJPEG圧縮しにくそうな模様ですな。

青が美しい。
この青は、どういう風に作るのだろう?
原色なので合成ではなかなか作れないはず。
銅かと思ったが、そうではなく、植物から作るという。

時間が経ってくると人が増えてきた。

バザールに行く。
ここではスリが多く気をつけなければいけない。
治安もあまりよくないようだ。
天下一武道会(※自然発生)やってたし。

バザールの横はバスターミナルになっている。
バスというが、実際には軽ミニバンである。
ちなみにウズベキスタンでは、いわゆる国民車が存在し、それは3種類。
大宇というメーカーが国内で作っている。
| 形態 | エンジン | 最高速度 | 速度計の目盛り | 定員(法規上) | 定員(実際) | |
| ネクシア | 4ドアセダン | 2L DOHC | 200kmh | 200kmh | 5人 | 5人 |
| ティコ | 軽自動車 | 不明 | 140kmh | 160kmh | 4人 | 5人 |
| ダマス | 軽ミニバン | 不明 | 100kmh | 140kmh | 6人 | 8人 |
速さも値段もこの順序の通りだ。
砂漠の中の直線道路では飛ばせる限り飛ばすのが基本なので、
最高速度が所要時間に大きな影響を与える。
サユリさんも「ネクシアで200kmhは出したことがあるが、ちょっと怖い」と言っていた。
ちなみに車の値段もこの順序のとおりで、一番安いダマスは1.8万$くらい、つまり200万円くらい。
日本よりも高い。
これは、日本や韓国の車をベースとしてウズベキスタンで作っているため、
どうしても値段が高くなってしまうのである。
だが、気候や道路事情に対応するチューンを施せるので、それほど悪いことではないし、
国内に技術が育つというメリットがある。
日本もアメリカの戦闘機をライセンス生産しているが、同様の理由である。
やはり値段ももともとの2倍くらいになってしまっている。

路駐してある車をこっそり覗き込むと確かにそうなっている。
この角度からは見えないがエンジンのレッドゾーンは6000rpmから。
一般的なDOHCエンジンだと思われる。

昼食。
やはりというか、豚肉は一度も出なかった。
とはいえ、みんな結構イスラム教なのに豚肉食べたり酒飲む人は多いという。
ソビエト時代は共産主義なので宗教は存在しないことになっているので、
日本のようにいい加減な宗教観の人が多いのだという。
厳しい戒律のイスラム教ですら、いい加減になってしまうのだ。

レギスタン広場。
おそらくウズベキスタンで一番有名なアングルから写真を撮る。
レギスタンとは砂地という意味だそう。
たいていこういう広場は政治的な名前がついていて(例:赤の広場)、
レジスタンス、レジスタとかそういう意味からとったのかと思ったが、
そうではないという。

意外に広大な広場。

ミナレットの頂上までは5000CYM払って上がることができる。
サマルカンドの大きな町並みと、どこまでも続く地平線に感動する。
リアルで地平線、なかなか見る機会はないからなぁ。
充分味わったあと、入り口に戻ると扉が閉まっていた。
しっかり南京錠で施錠してある。
出 ら れ ん。
なんとか通行人に、管理者を呼んできてもらって鍵を開けて出してもらうが、
これ自分ひとりだったらちょっときつかったような気がする。

ここもブハラに負けず雲ひとつ無い青空。

天井の模様がきれい。

ところで携帯電話は日本の市価(5万円程度)よりずっと安い。
月額料金で元を取るような料金体制にはなっていないと考えられるので、
携帯の機能自体がシンプルなのだろう。
日本でもSIMフリーでこういう100ドルくらいの携帯出ないものかな。
携帯の月額料金は普通の人で$20くらいと言っていた。
日本でもあまり電話しないネットしない人は月3000円くらいだと思われるので似たようなものか。

警官の人に肩の国章を撮らせて貰った。

ここからはサマルカンドから一気にタシケントを目指す。
タシケントまでは350km・5時間の旅程。
飛行機なら1時間で済むのだが、まぁしょーがない。
ちなみに高規格な道路が両都市間をほぼ直線で結んでいて距離280kmだが、
これはカザフスタンを通過するので、
我々非CIS人については、カザフスタンのトランジットビザが必要な上に、
ウズベキスタンから一旦出国するためにビザが失効してしまう。
困ったもんだ。
そんなわけで70kmほど遠回りしてカザフスタン領を避け車を走らせる。
ちなみに行きの国内線飛行機についてもカザフスタン領空を通過していたが、
航空機については着陸しない限り通常は乗降が不可能なので問題ない。
ま、航空管制する側にとっては、
飛行機の中身が国内線であろうが国際線であろうが、関係ないのである。

列車とすれ違う。
速度は100kmh前後だろうか。

タシケント⇔サマルカンド間は日本の東海道に相当する大幹線である。
| 時間 | 備考 | |
| 鉄道 | 3h50m | 特急列車が出ていて、 おそらく表定速度80kmhと 日本の特急列車よりやや遅いくらいである。 鉄道規格の高さを考えるともうちょっと頑張って欲しい。 200kmhで2時間で結べば大人気になりそう。 |
| バス | 6h | 大型バスの場合、巡航速度が最大70kmhくらいで考えると このくらいの所要時間だと考えられる。 |
| 乗合タクシー (ネクシア) |
3h | 最強最速のネクシア。 140kmh以上でつっぱしり、非常に速くて安くて快適ときた。 |
| 飛行機 | 1h | 飛行機はやはり速い。 しかし飛距離250kmくらいの路線では、 鉄道の出番だと思われる。 (羽田⇒新潟・仙台・名古屋あたりに相当) 値段がやや高い($30)のが難点。日本よりは随分安いが。 |

タシケントに到着。
これは1940年代後半に強制連行された日本人によって作られた建物。

こんなところに日本語のプレートが。
数百名と記述があるが、墓地にあるのは78名(だったと思う)の墓のみ。
他の人はどうなったのだろうか。
辺境の地に連行されたことを考えると(しかも祖国に戻れず亡くなるとなれば)背筋が寒くなる。

ところでこれはゲーセンである。
繁華街にあったのになぜか中はガラガラ。微妙に旧式のゲーム機が多い。

バザール。
屋根がついていて快適。
縦方向に伸びるこの建物は、鉄道の車庫かなにかだったのだろうか。
長さも数百mあるし。

噴水では水を汲む人多数。
タシケントでは水道は24時間供給で、普及率も高く、値段も安い。
だが地方では時間制らしく、例えば7時〜9時までしか水が出ないとか、
そういう制度になっているらしい。

スーパーマーケット。
バザールよりもだいぶ安心して買物ができるが、既製品が多い。

魚も売っていた。
超内陸国のウズベキスタンではやはり魚はあまり食べないようだ。
国内では、東西アラル海では魚は全滅したので、淡水魚しかとれない。
淡水魚は泥臭くてあまりおいしくないと言っていた。
ちなみにウズベキスタンは内陸国のみに囲まれた超内陸国。
海釣り好きの友人なら本当に涙目だな。

アイス。
ウズベキスタンの人はアイスが好きなようで、暑い中みんな食べている。
だがお腹に超やさしくないのが難点。

飼い猫。

飼い猫2。
飯をあげたら喜んで食っていた。
しっぽがフッサールっぽい。

夕食。
なんだかそうめんを激しく脂っこくしたような感じだ。

ホテルに到着。
吹き抜けにプールがある中級の上ホテルだ。

ブハラでオバチャンから3500CYMで買ったウズベキスタンの地図。
コレが無ければ、車の旅の楽しさが半減してしまっただろう。
イズミ氏に運転を任せたまま自分が何処にいるか判らないというのでは、
ちょっとさみしいからな。

部屋はこんな感じ。

余った札束。
CYMの国外持ち出しには中央銀行の許可が必要で、
おおむね250,000CYM(2万円)くらいまでは許可されるとのこと。
外貨に再両替も可能。
だが、偽札が非常に多く出回っているので、再両替は推奨できない。
使い切れ、ということか。
ちなみにバザールなどで闇両替を持ちかけられることもあるそうだが、
我々外国人は、全く不自由なく外貨両替が可能なので
レートが多少良くても危険な闇両替に頼る必要は全くない。
結局、ウズベキスタン滞在中では1機も空を飛んでいる飛行機を見ることは無かった。
空港の数の少なさといい、
飛行機の運賃の(相対的な)高さといい、あまり実用的な交通手段にはなっていないようだ。
さて、6日目は日本に帰るのみである。

最初のスナック

機内食1回目

なんかアニメやってんぞ。
明らかに舞台は日本だが、何のアニメだろうか。
ロシア語の字幕がなんとも。

高度10,700m(35,000ft)を、900km/hで巡航する。

石川上空で日が沈む。

結局ルートはこんな感じだ。
定刻に成田空港に到着。
美しい遺跡が多く、素晴らしい場所であった。
だが、やはりまだまだ発展途上ということを実感させられたことも多かった。
特に食事や衛生状態については特にそうで、
ハラを壊して、ホテルで16時間横になることになり、
1時間おきに下痢のためトイレに駆け込んだ。
苦しくて海外旅行保険のお世話になるかとさえ思った。
やっぱり日本は素晴らしい国であることを再実感したが、
ウズベキスタンも少なくとも1度は行くべき価値がある国である。