旅行記
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2008/07 立山黒部アルペンルート
立山黒部アルペンルートとは、JR信濃大町から富山駅まで、
さまざまな乗り物を乗り継いで観光するルートである。
場所 | 交通手段 |
JR信濃大町 | |
バス | |
扇沢 | |
トロリーバス | |
黒部 | |
徒歩 | |
黒部湖 | |
ケーブルカー | |
黒部平 | |
ロープウェイ | |
大観峰 | |
トロリーバス | |
室堂 | |
バス | |
美女平 | |
ケーブルカー | |
立山駅 | |
私鉄電車 | |
富山駅 |
E2系あさまで長野駅まで。
始発のあさまだったが、途中で人が減るどころか、
佐久平や上田から結構高校生が乗ってくる。
たしかに長野着8時ということで、長野駅近辺の学校であれば余裕で間に合う計算だ。
長野駅
高校生も沢山居たが、
地方の高校生は東京と違って制服がオシャレではなく、
正統的な海軍の服っぽいな。
バスでJR信濃大町駅を経由して扇沢へ。
爆睡してて全く気付かなかったが。
トロリーバス。
音は電車だが、バスなのでアクセル感覚はバスと一緒に運転している。
意外に良い音がするので、
電気自動車のレースとかやったらなかなか萌えそうだな。
黒部ダム。
あまりに有名すぎるこのダムは、想像通り超巨大であった。
せっかく溜めこんだ位置エネルギーを発電に使わずに大放出していた。
正面に見えるのが立山。
これに登る気で来たのだが、どうみても雪山。本当に大丈夫なのか?
ダムから下を見ると、虹が掛かっている。
黒部湖からはケーブルカー。
混雑時はそれぞれの乗り物で30分待ちとかがあるらしい。
乗り換えるたびに待つので、合計待ち時間が数時間になることもあるとか。
最大斜度は31度あるそうだが、写真では普通のトンネルにしか見えないな。
だんだんと標高を稼いでいく。
気温は10℃以下。
下界に比べれば天国な涼しさだ。
埼玉は30℃以上だからな。
トロリーバスで室堂へ。
室堂付近はまだまだ盛大に雪が残っている。
観光客は誰でも来れる。
その中にはもちろん装備がない人も多数。
便所スリッパで歩いてる人も居たが靴下がびしょびしょになってて大変そうだった。
しかしハイヒールは良い感じに雪に食い込んでむしろ歩きやすそう(?)
ルート選定
区間 番号 |
区間 | 標高 | 標準所要時間 (累積:分) |
所要時間 (累積:分) |
室堂 | 2450 | ↑280 | ↑240 | |
1 | ||||
一ノ越 | 2700 | ↓80 ↑220 | ↓40 ↑180 | |
2 | ||||
雄山 | 3003 | ↓140 ↑180 | ↓80 ↑140 | |
3 | ||||
大汝山 | 3015 | ↓160↑ | ↓110↑ |
少し進むとどうみても雪山。
観光客は居なくなり登山者のみの世界へ。
40度くらいの斜面を斜めに進む。
何度も転んだが、アイゼンなしでもなんとか行けそう。
しかし転んだせいでちょっと肩が痛い。
人はやや少ないが、これは黒部ダムを観光したせいで
登山開始が12時になってしまったため。
したがって、天候が悪化した場合は最寄の山小屋に宿泊することとする。
最大でも30分で最寄の山小屋に到達できるルートなので、大丈夫だろう。
2700mに到着した時、気温は12℃。頂上は10℃といったところだろう。
埼玉は糞暑かったが、実に涼しく快適。
雪の間からは高山植物が咲く。
コンデジだと背景のボケ感が足りないんだよなぁ。
遥か上(といっても標高差300mだが)に見えるのは雄山の山頂の神社。
雄山山頂。
空が青く美しい。
ときおり、飛行機雲を作りながら飛行機が高空を駆け抜けていく。
山頂の部分は神社になっている。
青い空といい、なかなか神々しい雰囲気だ。人も少ないし。
ここから先、大汝山まではガレた岩場を進む。
激しい岩場でもちゃんと3点確保で登れば落ちる心配はない。
となりの大汝山直下にある休憩所。宿泊も可能。
ルートもちゃんとペンキで示してある。
迷うことはないだろう。(写真右下の黄色い矢印がそれ)
大汝山山頂。ガレた岩場が広がっている。
高度3015m、気圧715hPa
黒部ダムと黒部湖が見える。
当たり前だが、ダムからこっちの山が見えたんだから見えるはずだよな。
休憩所で小休止。
ここは宿泊も可能なようだ。
この先のルートを行くのも良かったが、
ここからの下りはアイゼン必須で、初心者にはやや厳しいそうなので、
今来た道を戻ることにする。
大汝山の山頂。
激しい岩場の塊である。
休憩所のすぐ裏は雪が残っている。
たぶんヘリで荷揚げしたのであろう荷物が放置されている。
9000ftであれだけの荷物をぶら下げながら、
地面効果外でホバリングできるヘリってのも結構凄い。
何の機種を使っているんだろう。
フライト・シミュレータに入っているBell206Bは、
420shpのタービンエンジン装備の5人乗り中型ヘリだが、
9000ftだと空荷でホバリングするのが一杯一杯で、
1トンくらい荷物を引き上げようしとしたら、墜落しそうな気さえする。
たぶん1000shp級のヘリが必要になりそうだ。
さっき登ってきた室堂を見ると、激しく雪山。
天気が良ければ富山市街まで見えるはずなのだが。
(C)Microsoft
フライト・シミュレータで見た立山・室堂。
立山山頂からだが、視界が良ければこのように富山市街が見えるはずだ。
更に条件がよければ、富山湾と能登半島も見えるはす。
ヘリではちょっとここまで上がるのは厳しかったのでF-14で飛んだ。
松本空港から5分でここまで来れるんだな。
雄山へ引き返し、頂上の神社に参拝する。
頂上。
右には、雄山山頂3003mと石碑がある。
ここは神社内である関係から、
基準点測量に使用される一等三角点はここの直下である2990m付近にある。
こんな記念品を貰った。
すれ違う人で鈴を鳴らしている人が多く、
「こんなところにクマなんか出ねーよ!」
とか思ったが、クマ除けの鈴ではなく、この鈴だったんだな。
というか、頂上に行くのに500円必要ってどうなのよ。
公平公正を旨とする神様に怒られないようにほどほどにお願いしますよ。
ここは雄山山頂直下にある社務所。
一ノ越(2700m)へ向かって下っていく。空が青くて綺麗。
だんだん高山病の頭痛が酷くなってきた。
2450mの室堂で数時間休憩をしてから登れれば良かったのだが。
一ノ越山荘。
実はもう3時なので、天候が悪くなって視界不良になった場合は
ここに宿泊する予定にしていたが、
まだまだ天気は大丈夫そうなのでこのまま下山してしまうことにする。
ターミナルまでは徒歩1時間の予定。4時になってしまうが平気だろう。
途中、みくりが池に寄る。
まだ溶けている最中で水の色が美しい。
池に近づくとどんどん雪の勾配が大きくなるので、
一定以上近づくと滑ってしまいもう戻れない。
そして池に落ちると0℃の水で5分で死にそうだ。
柵があるわけではないので、ちょっと近づきすぎるのも怖い。
室堂から美女平まではバスで45分。そこから立山駅まではケーブルカーで下る。
バスの中では疲れて眠ってしまった。
気付くと、森の中を走っていた。森林限界まで降りて来たようだ。
斜度30度くらいあるので、高所が駄目な人にはきつそう。
ちなみに大抵の観光客は室堂から直接観光バスで帰ってしまうのでこのルートを通ることはない。
が、一応アルペンルートの一部なので全制覇しなければん。
あとは富山地鉄で富山駅まで1時間。
熟睡の予定だったが、地方ということもあり大量の高校生で騒がしく寝てられない。
ちょうど学校が終わる時間あたりの電車だったしなぁ。
千歳発富山行ANA378便
市街地上空を通過して着陸する。
ちなみに富山空港の便はほとんどが対羽田便である。
新幹線ができたらどうするんだろう。
富山駅から、夕日と飛行機
なにげに左のあたりに新幹線用の用地が確保されている。
ここからは「はくたか」と上越新幹線を乗り継いで帰還する。
はくたかでは、単線トンネルを160kmhで走ることから「耳ツン」が酷いことで有名だが、
気圧計を取り出してみてみると、
2秒で15hPaくらい変化していることがわかった。
15hPaというと1uあたり150kgくらいの圧力が掛かってるわけだが、
窓ガラスとかは大丈夫なんだろうか。
以上、立山黒部アルペンルート。総費用30k。
ただし山行に関する装備費が別途で15k。