旅行記
ここは 秋葉原系のいろいろなページ の別館です。
2008/04 ヘリで東京をフライト
東京へリポートからヘリに乗ってきました。

新木場の東京へリポート付近は何気に桜並木が綺麗。

東京へリポートは、滑走路90mの日本最大の民間用ヘリポート。

近くには公園があり、ヘリの離着陸を間近で見られる。
今回は滑走路19、つまり南向きに離着陸をしているようだ。
発着回数は年間32000回なので、1時間平均11回程度。
少し陣取って見ているだけでも沢山の離発着が見れる。

今回の機種は、Bell206B(出力420軸馬力)
前回のエアロスパシアル355より小さい。出力も半分だ。
小さいヘリの方が「飛んでいる」感じがして良いけどな。
エンジン音はどっかで聞いたことがあると思ったら、
MTTタービンスーパーバイクY2Kと同じエンジンなんだな。
最大重量は1.4t程度のようなので、1tあたり300PS程度。
新型GT-Rと同じくらいか。

タービンエンジンだけあって迫力は十分。
キュイイイイイイイイイーーーーーーンンンンゴーーーーーー
という音と共にエンジンがスタートアップする。
右(機長席)に機長。
左(副操縦士席)に僕が座る。
出力が小さいため、音は煩いもののヘッドセットは必要ないようだ。

滑走路までホバータキシングして、滑走路19から離陸。

有明上空を旋回。

東京ビッグサイト。

12車線の迫力のある首都高速湾岸線。

有明・お台場地区。

窓を開けると、物凄い風圧だ。
手を出すと吸い出されそうになる。
流速が速いので圧力が低下しているのだろうか?

カメラを出すが風圧が凄く、上手く撮れない。
ちなみに100ktIAS(190km/h)くらいで飛行中。
カメラはストラップで必ず固定しておくこと!
もし物が後ろに飛ばされると、
そのままテールローターに激突して大惨事になる恐れが・・・

レインボーブリッジへの取り付け道路。

東京駅。奥には皇居と新宿渋谷。
電車が走っている様子が鉄道模型みたいで面白い。

秋葉原。
奥には上野公園。

銀座付近の眺め

当然真下も見える。
真下は新橋駅だ。
副操縦士席なので当然操縦系統がある。
足元にあるのはラダーペダル。
踏むと踏んだ方向に機種が向くはず。
これ、何気にスキーと逆。スキーだと曲がりたい方向と逆の足を踏み込むからな。

首都高速7号線

飛行状況。

滑走路19に着陸。
飛行時間12分。
以下計器の解説

速度計。
目盛りはktIAS(指示対気速度、海面高度1ktIAS=1.852km/h)
超過禁止速度は130ktIAS
最低速度はヘリなので無い。
巡航速度は100ktIAS。
高度計。
単位はFEET(1ft=0.3m)
1840ftを飛行中。
速度計と並んで最重要な計器。

昇降計。
どれだけ高度が変化しているかを指針。
高度計の微分値を表示していると思えば良い。
単位は1000ft/min(5m/s)
上昇中は1000ft/min程度に保って上昇する。
無重力状態になると、2000ft/minずつ降下率が増大するので3秒でメーターが振り切れる。
実際には、ベル206Bでは制限荷重倍率が0.5G〜3.5Gなので無重力状態はできないが。
シミュレータで試してみると、どんなに頑張っても1.5G以上は難しい。
3.5Gなんてどうやれば掛かるんだ?

メインローター及びN2パワータービンの回転数。
通常、メインローターとN2はミッションで結合されているので、針は同じ値を指す。
クラッチを切り離した場合は違う値を指すことになる。
ちなみにN2回転数は100%のときに33,290rpmという超高回転。
飛行中は97%〜100%で必ず運用しなければならない。
実際には常に99〜100%を指針していた。
駐機中でアイドルのときは60%程度だった。
また75〜88%では、
共振が起こるのでここの回転数領域は速やかに通過させなければならない。
メーターの横にもわざわざ注意書きがある。

N1コンプレッサータービンの回転数。
100%の時51,000rpmとこちらもかなりの高回転。
上昇中、巡航中も、90%ちょいで安定したいた。

トルク計。
自動車の常識から言えば、出力=N2回転数×トルクなので、
それぞれ100%のときにスペック上の420軸馬力なのか?
飛行中もおおむね80%で安定。
駐機中にアイドルのときは30%程度で安定。
120%まで目盛りが振ってあるが、100〜110%は5秒までならOK。
85〜100%のときは黄色になっているが、
これは85%以上のときは最大速度は80ktに制限されるため。
85%以下のときは130ktまで出せるので随分速度が制限されることになる。
シミュレータで試してみると、
パックスパワーでやや荒い機動をするとすぐに110%に達してしまう。
フルスロットルはやめておいたほうが良さそう。

エンジンオイルの圧力計および温度計。
この辺は自動車とあまり変わらない。
エンジンオイルは107℃までOKなのも自動車と同じ。
僕の友人(改造車所有)も、
110℃でオイル交換、120℃は超過禁止温度で運用しているようだ。
夏場に高負荷運転をするとすぐに100℃に達する。
高速走行中だと走行風があるのでそれほど高温にはならないのだが。

トランスミッションの同様のメーター。
僕の友人も、
高速走行だとエンジンオイルよりも先にミッションオイルが危険温度になると言っていた。

排気温計。
自動車でもそうだが実は重要で、
738℃以上は5分までならOK(5分間離陸出力)
810℃以上は6秒までならOK
927℃以上は一瞬でもアウト。
巡航中は概ね600℃前半で安定していたが、
ということは相当な熱エネルギーが残ってそう。
例えば、ここから空調や発電用のエネルギーは取れそうだ。

残燃料計。
自動車用とちがい、ゼロまでしっかりと目盛ってある。
自動車の燃料計は、いったいどのくらい残ってるのかよく判らない。
自己責任でも良いので正確な残燃料を示させて欲しい。

コンパス。
機体の進行方向を表す。
さて、大学の同級生でヘリ会社に行った人が居るので色々面白い話を聞くことができた。
さすがに仕事柄ヘリに乗りまくっていると、僕より詳しい。当然か。